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Signal Viewing Subsystems

Signal Viewing Subsystemは、ターゲットシステムから受信した信号の処理および表示をまとめるatomicサブシステムです。は、ターゲットシステム内のコードを生成しないホスト上でのみ実行されます。Signal Viewing Subsystemsは、すべてのシミュレーションモードnormal, accelerated, externalで実行されます。

Signal Viewing Subsystemsは、表示したりロギングする前に信号の処理や調整を行いたいが、これらのタスクをターゲットシステム上で行いたくない場合に役立ちます。Signal Viewing Subsystemを使うことにより、ターゲットシステム上で、小さく、効率的なコードを生成できます。

他のexternalモードで適用可能なブロックと同様、Signal Viewing SubsystemsはExternal Signal and Triggeringダイアログボックスに表示されます。

サブシステムをSignal Viewing Subsystemとして宣言するには、以下のようにします。

  1. Block ParametersダイアログボックスでTreat as atomic unit オプションを選択します。
  1. 以下のset_param コマンドを使って、SimViewingDeviceプロパティをonにします。

    ここで、 'blockname' はサブシステム名です。

  1. サブシステムが以下の要求を満たすことを確認します。

下記のモデルsink_exampは、atomicサブシステムtheSinkを含みます。

下記のサブシステムtheSinkは、ゲインおよびオフセットを入力信号に適用し、Scopeブロックに表示します。

theSinkがSignal Viewing Subsystemとして宣言された場合、生成されたターゲットプログラムは、Sine Waveブロックに対するコードのみを含みます。theSinkが選択され、External Signal and Triggeringダイアログボックスで起動されると(図 5-10参照)、ターゲットプログラムは、シミュレーション中に正弦波信号をtheSinkにアップロードします。その後、theSink内のブロックパラメータを変更し、アップロードされた信号に対する効果を見ることができます。

図5-10: External Signals & Triggeringダイアログボックス
で選択されたSignal Viewing Subsystem

theSinkがSignal Viewing Subsystemとして宣言されていない場合は、Gain, ConstantおよびSumブロックは、ターゲットシステム上でサブシステムコードとして実行されます。Sine Wave信号は、これらのブロックによって処理された後でSimulinkにアップロードされ、sink_examp/theSink/Scope2に表示されます。ターゲットシステム上の処理は、余分な信号の処理や、ホストからのブロックパラメータの変更のダウンロードにより増加します。


 適用可能なブロック Externalモード通信の概要