Control System Toolbox関数リファレンス | ![]() ![]() |
表示
td = totaldelay(sys)
詳細
td = totaldelay(sys)
は、LTIモデルsys
の全体のI/O遅れを出力します。行列td
は、 InputDelay
、OutputDelay
、ioDelay
プロパティから求めたものを結合したものです(これらのプロパティに関する詳細は、set
の説明を参照するか、ltiprops
とコマンドラインからタイプインしてください)。
むだ時間(遅れ)は、連続時間モデルに対して秒を示し、離散時間モデルに対して、サンプル間隔の整数倍になります。むだ時間を秒で得るためには、td
をサンプル時間sys.Ts
に乗算します。
例題
sys = tf(1,[1 0]); % TF は、1/s sys.inputd = 2; % 入力遅れが 2秒 sys.outputd = 1.5; % 出力遅れが 1.5秒 td = totaldelay(sys) td = 3.5000
これは、元のモデルsys
に3.5秒のI/O遅れを割り当てることと等価です。
参考
delay2z
むだ時間をもつ離散時間LTIモデルの伝達関数を有理関数に変換、または、FRD遅れを周波数応答の位相情報に吸収
hasdelay
LTIモデルに対するむだ時間のチェック
![]() | tfdata | zero | ![]() |