可視化手法    

ライティングに影響するプロパティ

lightオブジェクト自体を見ることはできませんが、ライトを含む軸に存在するpatchやsurfaceオブジェクトに対する効果を見ることはできます。surf, mesh, pcolor, fill, fill3 および surface ,patch などの関数によって、これらのオブジェクトは作成されます。

ライティングの効果は、axes, light, patch, surfaceオブジェクトプロパティを設定することによって制御することができます。すべてのプロパティは、一般的に望ましい結果を得られるように、デフォルト値をもっています。しかし、これらのプロパティの値を調整することにより、特別な効果を得ることもできます。

プロパティ
効果
AmbientLightColor
背景光のカラーを指定するaxesプロパティ。これは、方向性をもたず、すべてのオブジェクトに一様に影響します。周囲光の効果は、axesに視覚可能なlightオブジェクトがある場合にのみ発生します。
AmbientStrength
オブジェクトから反射した光の周囲要素の強度を決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
DiffuseStrength
オブジェクトから反射した光の散乱要素の強度を決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
SpecularStrength
オブジェクトから反射した光の反射要素の強度を決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
SpecularExponent
反射ハイライトのサイズを決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
SpecularColorReflectance
オブジェクトのカラーまたは光源のカラーによって、反射光がカラーリングする度合いを決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
FaceLighting
オブジェクトの面上の光の影響を計算するための方法を決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。選択肢は、ライティングなし、flat、Gouraud、Phongライティングアルゴリズムのいずれかです。
EdgeLighting
オブジェクトのエッジ上の光の効果を計算するための方法を決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。選択肢は、ライティングなし、flat、Gouraud、Phongライティングアルゴリズムのいずれかです。
BackFaceLighting
面の頂点法線がカメラから離れた ときに面がどのように照明されるかを決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。このプロパティは、オブジェクトの内部と外部のサーフェスを区別するのに有効です。
FaceColor
オブジェクトの面のカラーを指定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
EdgeColor
オブジェクトのエッジのカラーを指定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。
VertexNormals
オブジェクトの各頂点に対する法線ベクトルを含むpatchおよびsurfaceのプロパティ。MATLABは、頂点の法線ベクトルを使ってライティング計算を実行します。MATLABはこのデータを自動的に生成しますが、ユーザが独自の頂点法線を指定することも可能です。
NormalMode
オブジェクトデータを変更したときにMATLABが頂点法線を再計算するか(auto)、あるいは VertexNormals プロパティのカレント値を使用するか(manual)を決定するpatchおよびsurfaceのプロパティ。VertexNormals に対する値を指定すると、MATLABはこのプロパティを manual に設定します。

すべての axes, surface および patch オブジェクトプロパティの詳細を参照してください。


 光源の付加 ライティング法の選択