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WindowsプラットフォームでMEX-ファイルを作成する前に、コンパイラに対するデフォルトのオプションファイルmexopts.bat
を設定する必要があります。スイッチsetup
は、デフォルトのオプションファイルを設定するための簡単な方法を提供します。オプションファイルを設定または変更するために、MATLABまたはDOSコマンドプロンプトから
mex -setup
コンパイラの選択
mex
スクリプトは、ファイル名の拡張子を使って、MEX-ファイルの作成に用いるコンパイラのタイプを決定します。たとえば、
mex test1.f
mex test2.c
コンパイラがないシステム システム上にCまたはC++コンパイラがない場合は、mex
ユーティリティは、インクルードされたLCCコンパイラを自動的に設定します。そのため、これらのシステム上でC MEX-ファイルを作成するためには、単につぎのように入力するだけでかまいません。
mex filename.c
MEX-ファイルの作成のこの簡単な方法は、ほとんどのユーザに対して機能します。
同梱のLCCコンパイラの利用がユーザのニーズを満たす場合は、「MEX-ファイルの作成」を飛ばしてかまいません。
コンパイラがあるシステム C, C++, またはFortranコンパイラがシステム上にある場合は、利用したいコンパイラを選択できます。コンパイラを選択すると、そのコンパイラがデフォルトコンパイラになり、MEX-ファイルをコンパイルするときに選択する必要はありません。コンパイラを選択するか、既存のデフォルトコンパイラを変更するには、mex -setup
を使います。
つぎの例題は、デフォルトコンパイラをMicrosoft Visual C++ Version 6.0コンパイラに設定するプロセスを示しています。
mex -setup Please choose your compiler for building external interface (MEX) files. Would you like mex to locate installed compilers [y]/n? n Select a compiler: [1] Borland C++Builder version 5.0 [2] Borland C++Builder version 4.0 [3] Borland C++Builder version 3.0 [4] Borland C/C++ version 5.02 [5] Borland C/C++ version 5.0 [6] Compaq Visual Fortran version 6.1 [7] Digital Visual Fortran version 5.0 [8] Lcc C version 2.4 [9] Microsoft Visual C/C++ version 6.0 [10] Microsoft Visual C/C++ version 5.0 [11] WATCOM C/C++ version 11 [12] WATCOM C/C++ version 10.6 [0] None Compiler: 9 Your machine has a Microsoft Visual C/C++ compiler located at D:\Applications\Microsoft Visual Studio. Do you want to use this compiler [y]/n? y Please verify your choices: Compiler: Microsoft Visual C/C++ 6.0 Location: D:\Applications\Microsoft Visual Studio Are these correct?([y]/n): y The default options file: "C:\WINNT\Profiles\username\ApplicationData\MathWorks\MATLAB\R12 \mexopts.bat" is being updated from ...
指定したコンパイラが存在しない場合は、つぎのメッセージが表示されます。
The default location for compiler-name is directory-name, but that directory does not exist on this machine. Use directory-name anyway [y]/n?
setup
オプションを使うと、デフォルトコンパイラを設定するので、mex
スクリプトを使うたびに新たなコンパイラが用いられます。
WindowsでのMEX-ファイルの作成
<matlab>\extern\examples\mex
ディレクトリにはCのソースコードyprime.c
とそのFortran版yprimef.f
およびyprimefg.f
があります。ここで、<matlab>
は、システム上でMATLABがインストールされている最上位のディレクトリを表わします。
Windowsで例題のソースファイルをコンパイル、リンクするには、MATLABプロンプトで、つぎのようにタイプします。
cd([matlabroot '\extern\examples\mex'])
mex yprime.c
Windowsプラットフォームに対応する.DLL
拡張子をもつyprime
というMEX-ファイルを作成します。
M-functionのようにyprime
を呼び出すことができます。
yprime(1,1:4) ans = 2.0000 8.9685 4.0000 -1.0947
サンプルプログラムのFortran版をFortranコンパイラで試してみるには、mex -setup
を使ってFortranコンパイラに変更します。その後、MATLABプロンプトでつぎのようにタイプします。
cd([matlabroot '\extern\examples\mex'])
mex yprimef.f yprimefg.f
MATLABプロンプトからmex
スクリプトを実行するのに加えて、システムプロンプトからスクリプトを実行することもできます。
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