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複数のX-軸、Y-軸の使用

XAxisLocationYAxisLocationプロパティは、x軸とy軸をグラフのどちら側に配置するかを設定します。2つのAxesオブジェクトを重ね合わせ、XAxisLocationYAxisLocationを使って各軸をグラフの異なる側に配置することによって、2つの異なるx軸とy軸をもつグラフを作成することができます。この方法は、同じグラフ内に異なるスケーリングをもつ異なるデータ集合をプロットするのに有効です。

例題- 2つの軸をもつグラフ

この例では、1つのデータに対するx軸とy軸として下部と左側を使用し、もう1つのデータに対するx軸とy軸として上部と右側を使用することによって、別々の2組のデータ集合を表示するグラフを作成します。

低水準のlineaxes ルーチンを使用することによって、オブジェクトを容易に重ねることができます。最初のデータをプロットし、Lineおよび対応するx軸とy軸を同じカラーにして、それらをより容易に関連付けるようにします。

つぎに、同じ位置に別のAxesを作成し、x軸を上部にy軸を右側に配置します。AxesのColornoneに設定し、最初のAxesを見えるようにし、データに一致するようにx軸とy軸にカラーコードを設定します。

x軸およびy軸と同じカラーで2番目のデータ集合を描きます。

グリッドの一致

2つのAxesは完全に独立しているので、MATLABはそれぞれにプロットされるデータに従って、目盛りの位置を決定します。グリッドラインが一致することはあまりありません。2つのグリッドが別のカラーで描かれたとしても、グラフの外観は若干混乱します。しかし、目盛りの位置をマニュアルで設定すると、グリッドを一致させることができます。

重要なことは、対応する軸ラインに沿って同じ数の目盛りを設定することです(2つのAxesを同じサイズにするためにも必要です)。同じデータを使ったつぎのグラフは、オリジナルの範囲内で等間隔な6つの目盛りを軸ごとに使用します。目盛りの位置を計算するために、各軸の範囲を求め、増分を計算します。

つぎに目盛りの位置を設定します。

結果として得られるグラフは、左側のy軸は多少変わった目盛りが付けられていますが、視覚的にはより単純です。


 軸方向の変更 自動モードプロパティ