Using Simulink    
Merge

複数の入力ラインを1本のスカラ出力ラインに結合します。

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Signals & Systems

詳細



Mergeブロックは、複数の入力を単一の出力ラインに結合し、任意の時点で、その出力ラインから出力される値は、接続されるブロックの最新の計算結果と等しくなります。ユーザは、Mergeブロックの Number of Inputs パラメータを使って、入力数を指定することができます。ただし、Mergeに入力される全ての入力ラインの幅は同一でなければなりません。たとえば、全ての入力がスカラであったり、幅3のベクトルです。また、Initial Output パラメータを設定すれば、初期出力値を指定することもできます。初期値を指定しない場合、び接続されている単数または複数のブロックにおいて初期出力が設定されていれば、Mergeブロックの初期出力は、接続されているブロックの初期出力を評価したものが出力されます。

Mergeブロックは、交互に実行するサブシステムの作成を容易にします。適用例については、"交互に実行するサブシステムの作成" を参照してください。

Simulinkは、Mergeブロックの入力に対して行うことができる接続の種類を制限します。特に、非バーチャルブロックの出力からMergeブロックの入力の1対1の写像を行う接続のみが許可されます。たとえば、図の中の一部にあるブロックのスカラまたはベクトル出力を、図の他の部分にあるMergeブロックの入力に接続するのに、Go To/Fromブロックの組を使うことができます。つぎの図は、非バーチャルブロックをMergeブロックに接続するための正しい方法を示しています。

複数の非バーチャル出力をMergeブロックの単一の入力に接続するために、Mergeブロックを使用することはできません。つぎの図は、非バーチャルブロックをMergeブロックに接続するため誤った方法を示しています。

Simulinkは、シミュレーション開始時にブロック線図上で誤った接続がなされていないかどうかのチェックを行います。誤った接続が検出された場合、シミュレーションは停止し、エラーメッセージが表示されます。

サポートされているデータタイプ

Mergeブロックは、ユーザ定義のタイプを含む、任意の数値タイプ(複素数または実数)やデータタイプを受け入れます。入力タイプがユーザ定義の場合、初期条件は 0 である必要があります。

パラメータとダイアログボックス

Number of inputs
マージする入力端子数。端子は、スカラまたはベクトルです。
Initial output
出力の初期値。指定されない場合、初期出力は、接続されうブロックのいずれか1つの初期出力と等価になります。

特性

サンプル時間
接続されるブロックから継承
ベクトル化

スカラ拡張
不可


 Memory MinMax