Using Simulink    

マスクされたサンプルサブシステム

この簡単なサブシステムは、直線 y = mx + b の方程式をモデル化しています。

通常、Subsystemブロックをダブルクリックすると、Subsystemブロックが開き、別のウィンドウにそのブロックを表示します。mx + b のサブシステムには、Gainパラメータを m として指定するSlopeと名づけられたGainブロックと、定数値パラメータを b として指定するInterceptと名づけられたConstantブロックが含まれています。これらのパラメータは直線の勾配と切片を表します。

この例では、サブシステムのためにダイアログボックスとアイコンをカスタマイズします。このダイアログボックスには、勾配と切片に対するプロンプトが含まれます。マスクの作成後、Subsystemブロックをダブルクリックすると、マスクダイアログボックスが開きます。マスクダイアログボックスとアイコンはつぎのようになります。

このサブシステムでは、SlopeIntercept の値をマスクダイアログボックスに入力します。Simulinkは、基礎になっているサブシステム内のブロックがこれらの値を利用できるようにします。このようにサブシステムをマスクすると、アプリケーション固有のパラメータであるSlopeとInterceptをもつ、自己完結型関数ユニットが作成されます。マスクは、これらのマスクパラメータ を基礎ブロックの一般パラメータに渡します。複雑なサブシステムでも、組み込みのSimulinkブロック同様の外観と操作感覚をもつ新しいインタフェースによって簡約化されます。

このサブシステムに対してマスクを作成するには、つぎの作業を行います。


 はじめに マスクダイアログボックスのプロンプトの作成