Signal Processing Toolbox

デコンボリューション

デコンボリューション、すなわち多項式除算は、コンボリューションの逆演算です。デコンボリューションは、フィルタ処理された出力を与えて、既知のフィルタに対する入力を求めるのに役立ちます。ただし、この方法は係数内のノイズに非常に敏感なため、その適用には注意が必要です。

deconvの構文は、つぎのとおりです。

[q,r] = deconv(b,a)

ここで、bは多項式被除数、aは除数、qは商、rは余りです。

deconvを実行するには、まず、つぎのように2つの単純なベクトルaおよびbのコンボリューションを行います(コンボリューション関数の説明については、第1章を参照)。

a = [1 2 3];
b = [4 5 6];
c = conv(a,b)
c = 
    4   13   28   27   18

つぎに、deconvvを用いて、cからbのデコンボリューションを行います。

[q,r] = deconv(c,a)
q = 
    4    5    6
r = 
    0    0    0    0    0

信号のデコンボリューションのアドバンスドな適用については、System Identification Toolbox User's Guideを参照してください。

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