Real-Time Workshop User's Guide    

パラメータと信号のインタフェース

Simulinkのexternalモード(第5章「Externalモード」を参照)は、生成されたモデルコードの実行中に、信号のモニタリングやパラメータチューニングを迅速かつ容易に行う方法を提供します。しかし、externalモードは、ユーザアプリケーションに対して適切でない場合があります。(ERTのような)ターゲットの中には、最適化のためexternalモードをサポートしないものがあります。その他の場合では、既存のコードを、externalモードのメカニズムを使うのではなく、モデルのパラメータや信号に直接アクセスさせたい場合があります。

Real-Time Workshopは、ブロックパラメータや信号とユーザの手書きコードとのインタフェースを行う作業の方法をサポートします。

Workspace Parameter Attributes ダイアログを使って、生成されたコードがモデル内で使われる変数に対してメモリを割り当てる方法を宣言することができます。これにより、管理ソフトウェアはモデルの実行に従いブロックパラメータ変数の読み書きが可能です。同様に、Signal Propertiesダイアログを使って、ユーザコードは、モデル内の選択した信号とのアクセスが可能です。これらのダイアログの操作は、「パラメータ: ストレージ、インタフェース、チューニング」「信号: ストレージ、最適化、インタフェース」に説明されています。

さらに、Real-Time Workshopはブロック出力、パラメータ、その他のデータ構造体のへのアクセスをユーザコードに与えるCおよびTarget Language Compiler APIを提供します。この節は、これらのAPIの概要を示します。この節は、Real-Time Workshopに付属するAPIの詳細なドキュメントへのポインタも含んでいます。


 インライン化されたADCドライバのソースコード ブロック出力による信号のモニタリング