Real-Time Workshop User's Guide    

Target Language Compiler変数とオプション

Target Language Compilerは、Real-Time Workshopページのコード生成オプションカテゴリに含まれているものに加えて、拡張したコード生成変数およびオプションをサポートします。

TLC変数およびオプションはつぎの2つの方法で設定します。

Target Language Compiler変数の割り当て

%assignステートメントは、つぎのようにTLC変数に値を割り当てます。

これは、パラメータ名/パラメータ値の組の作成としても知られています。

%assignステートメントは、 Target Language Compiler Reference Guide に説明されています。システムターゲットファイルのConfigure RTW code generation settings セクションでは、%assignステートメントを書くことを推奨します。

つぎの表は、%assignステートメントによって設定が可能なコード生成変数の一覧です。

表 3-7: Target Language Compilerオプション変数  
変数
詳細
MaxStackSize=N
Local block outputsが利用可能なとき、関数で宣言されるローカル変数の数は、MaxStackSize(バイト単位)を超えません。Nは任意の正の整数です。
MaxStackVariableSize=N
Local block outputsが利用可能なとき、これは、関数で宣言されるローカル変数のサイズをNバイトに制限します。ここで、N>0です。
FunctionInlineType=
"
mode"
関数のインライン方法を制御します。2つのモードがあります。

CodeInsertion

PragmaInline

CodeInsertionを使うと、コードは、実際にファンクションコールが行われる位置に挿入されます。PragmaInlineは、適切なコンパイラの指示が発生するときに、Target Language Compilerが関数を宣言するように指示します。
PragmaInlineString=
"string"
FunctionInlineTypePragmaInline,に設定されている場合、これは、コンパイラが、関数のインライン化のための指示に設定されます(たとえば, Microsoft Visual C/C++では"__inline").
WarnNonSaturatedBlocks= value
ダイアログでオフになっている(未チェックの)けれども、飽和機能をもつブロックに対するオーバフローのワーニングの表示を制御するフラグ。以下のオプションがあります。

0 -- ワーニングは表示されません。

1 -- コード生成中にモデルに対して1つのワーニングを表示します。

2 --すべての違反ブロックの一覧を含む1つのワーニングを表示します。

BlockIOSignals=value
実行中のモデルの信号のモニタリングをサポートします。「ブロック出力による信号のモニタリング」を参照してください。変数を設定すると、model_bio.cファイルが生成されます。つぎのオプションがあります。
  • 0 -- この機能を非アクティブにします。
  • 1 -- model_bio.cを作成します。

ParameterTuning=value
変数を1に設定すると、パラメータチューニングファイル(model_pt.c) を生成します。model_pt.cは、実行中のプログラムがexternalモデルと独立のモデルパラメータにアクセスするためのデータ構造体を含みます。「model_pt.cによるパラメータチューニング」を参照してください。

Target Language Compilerオプションの設定

Real-Time Workshopページの Target configurationカテゴリのSystem target fileフィールドに、システムターゲットファイル名のオプションと引数を追加することによって、TLCオプションを直接入力できます。これは、MATLABコマンドラインでオプションを使ってTarget Language Compilerを呼び出すことと同じ意味です。

一般的なオプションを以下の表に示します。

表 3-8: Target Language Compilerオプション
オプション
詳細
-Ipath
ターゲットファイル(.tlcファイル)を検索するパスのリストにpathを追加します。
-m[N|a]
エラーが発生したときにレポートするエラーの最大数(デフォルトは5)。たとえば、-m3は、最大で3つのエラーがレポートされます。すべてのエラーをレポートするには、-maを指定します。
-d[g|n|o]
デバッグモード(generate, normal, or off)を指定します。デフォルトはoffです。 -dgが指定されると、各TLCファイルに対して .logファイルが作成されます。デバッグモードが選択可能なとき、(例, generate または normal), Target Language Compilerはターゲットファイルの各行の回数を表示します。
-aVariable=val
TLCステートメントと同じ意味です。
%assign Variable = val
注意: TLCファイル内では-a オプションよりも%assignステートメントを使うことを推奨します。


 TLCによる生成コードの構成  実行ファイルの作成