Real-Time Workshop User's Guide    

クイックスタートチュートリアル

この節では、Real-Time Workshopのコード生成、プログラムのビルド、データロギング、データ検証機能を使った実際の例題を提供します。

チュートリアル1: 一般的リアルタイムプログラムのビルドは、SimulinkのデモモデルからCコードを生成し、実行プログラムをビルドする方法を示します。

チュートリアル2: データロギングは、デモプログラムを変更してプロット用にMAT-ファイルにデータを保存する方法を説明します。

チュートリアル3: コードの検証は、出力とオリジナルモデルを比較することにより、生成されたプログラムの検証方法を説明します。

チュートリアル4: 生成コードの調査は、Real-Time Workshopのコード生成オプションの1つの効果を説明する非常に簡単なモデルから生成されたコードを調べます。

これらのチュートリアルは、MATLABおよびSimulinkの基礎的な知識を習得されていることを仮定しています。進める前に「基本的な概念」 もお読みになってください。

プログラムのビルド、実行、テストのプロシージャは、UNIXとPC環境とでほとんど同一です。違いがある部分では、違いについて説明します。

以下のチュートリアルに進む前に、MATLAB で適用できるCコンパイラがシステムにインストールされていることを確認してください。詳細は、「サポートされているコンパイラ」 および 「Windowsでのサードパーティコンパイラのインストール」 を参照してください。

f14デモンストレーションモデル

チュートリアル1-3では、matlabroot/toolbox/simulink/simdemos/aerospace ディレクトリ(デフォルトでは、このディレクトリは、ユーザのMATLABパス上にあります)からSimulinkのデモモデルf14.mdlを使用します。f14は、Grumman Aerospace社のF-14戦闘機の縦の動きに対するフライトコントローラのモデルです。

以下はf14モデルです。

モデルは、パイロットの操縦の入力を周波数0.5 (ラジアン/秒)、振幅± 1の矩形波を使ってシミュレーションします。システム出力は、戦闘機の攻撃角とパイロットにかかる重力です。入力と出力は、Scopeブロックによって、視覚的にモニタリングされます。


 基本的な概念 チュートリアル1: 一般的リアルタイムプログラムのビルド