モデルの作成と取り扱い    

行列としてのLTIシステム

周波数領域では、LTIシステムは線形入力/出力射影

となります。この射影は、LaplaceまたはZ変換変数のどちらかの関数である伝達行列Hで特徴付けられます。伝達行列Hは、入力を出力に射影するもので、入力と同数の列、出力と同数の行をもっています。

LTIシステムを(伝達)行列とみなすと、LTIシステムに対する特定の基本演算は、行列に似た構文で自然に表現されます。たとえば、

は、LTIシステムのsys1sys22を並列結合します。なぜなら、並列結合は結果として伝達行列の加算になるからです。同様に、与えられたLTIモデルsysのサブシステムを抽出するためには、行列の場合と同様にサブインデックスを使用します。たとえば、

は、最初の2つの入力(列インデックス)と3番目の出力(行インデックス)の間のI/O関係を与えます。これは、に対して、以下と等価です。


 優先ルール コマンドの要約