モデルの作成と取り扱い    

データ抽出

関数tf, zpk, ss, frdは、モデルデータとサンプル時間を単一のLTIオブジェクトにまとめます。逆に、つぎのコマンド群は、TF、SS、ZPKモデルsysまたはFRDモデルsysfrに対して、データの抽出が可能になります。

つぎの事柄に注意してください。

ユーザは、これらの関数のいずれのものの出力引数内に必要ないくつかの変数名を使うことができます。ここでリストしているものは、表2-2から2-5までに記述されているモデルプロパティ名に対応します。

tfdataの出力引数numdenおよびzpkdatazpは、SISOの場合でも常にセル配列です。これらのセル配列は、出力と同数の行、入力と同数の列をもっており、そのij成分がj番目の入力からi番目までの出力までの伝達関数を設定します。たとえば、

は、1出力/2入力の伝達関数

を作成します。また、つぎのようにタイプインすると、

は、最初の入力チャンネルの分子と分母の係数です。

つぎのコマンドでも同じ結果を得ます。

この構文について、"直接プロパティを参照"を参照してください。

SISOシステムの分子と分母を行ベクトルとして直接得るためには、つぎの構文を使用します。

たとえば、

MATLABは、つぎの出力を行います。

同様に、

は、零点zおよび極ppをSISOシステムに対するベクトルとして出力します。


 離散時間モデル LTIプロパティ