モデルの作成と取り扱い    

乗算

LTIモデルの乗算は、直列に並べたものと考えます、特に、

は、つぎに示すように直列相互結合を行ったLTIモデルsysを出力します。

乗算では、ブロックダイアグラムの中で、sys1sys2の順番が逆になっていることに注意してください。これは、伝達関数が直列に並べられていることと一致しています。すなわち、sys1sys2がそれぞれ伝達関数をもっているならば、

で表わせます。状態空間モデルsys1sys2が、に対して、sys1*sys2に関連した状態空間データは、つぎのようになります。

最後に、sys1がMIMOで、sys2がSISOの場合、sys1*sys2またはsys2*sys1は要素単位のスカラ乗算と解釈され、sys1ij番地がsys1(i,j)*sys2であるsys1と同じ次元のシステムを作成します。


 加算と減算 逆演算とそれに関連した演算