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ゼロ次ホールド
ゼロ次ホールド(ZOH)装置は、サンプリングされた信号を連続時間システム解析用に連続時間信号に変換します。連続時間LTIモデルのゼロ次ホールド離散化
は、つぎのブロックダイアグラムに示すものです。
ZOH装置は、一サンプル周期に渡り、各サンプル値u[k] を固定し連続入力信号u(t)を作成します。
信号は、連続システム
に入力され、結果としての出力
は、
秒毎にサンプリングして、
を作成します。
逆に、離散システムを与え、
d2c
はと一致する連続システム
のゼロ次離散を作成します。この逆演算は、つぎのような制限をもっています。
d2c
は、ZOHが使われたとき、d2c
変換は、オリジナルより高次の連続システムになります。つぎの例題は、実数の負の極をもった d2c
の挙動を示しています。つぎの離散時間ZPKモデルを考えます。
hd = zpk([],-0.5,1,0.1) Zero/pole/gain: 1 ------- (z+0.5) Sampling time: 0.1
hc = d2c(hd)
Zero/pole/gain: 4.621 (s+149.3) --------------------- (s^2 + 13.86s + 1035)
c2d(hc,0.1)
そして、オリジナルの離散時間システムに戻します(z=-0.5で極零相殺)。
Zero/pole/gain: (z+0.5) --------- (z+0.5)^2 Sampling time: 0.1
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