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LTIオブジェクト

Control System Toolboxは、ユーザモデルを簡便に取り扱うために、LTIオブジェクトと呼ばれる、カスタマイズされたデータ構造を提供します。たとえば、DCモータの例題で作成された変数sys_ssは、SSオブジェクトと呼ばれます。伝達関数にはTFオブジェクト、零点/極/ゲインにはZPKオブジェクト、周波数応答モデルにはFRDオブジェクトが用意されています。4つのLTIオブジェクトは、モデルデータを含み、複数のベクトルや行列ではなく、単一要素として線形システムを取り扱うことが可能になります。

LTIオブジェクトに含まれているものを見るため、getコマンドを使います。つぎのコードは、DCモータ例題からsys_ssの内容を記述するものです。

コマンドgetを使って、LTIオブジェクトの中に含まれているデータを取り扱うことができます。setgetの詳細については、Control System Toolboxのオンラインを参照してください。

LTIプロパティに関する詳細は、MATLABのプロンプトの基で、ltipropsと入力してください。LTIオブジェクトの完全な記述については、HelpブラウザのControl System Toolboxのモデルの作成と取り扱いを参照してください。


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