視覚化手法    

デフォルトの縦横比の選択

MATLABのデフォルトの挙動には、2つの重要な要素があります。軸のサイズをウィンドウサイズに正規化することとstretch-to-fillです。

axesの Position プロパティは、axesの位置と大きさを指定します。Position ベクトルの第3要素と第4要素(width および height)は、その中にMATLABが軸を描く長方形(つぎの図の点線で示す)を定義します。MATLABは、この長方形を満たすように軸を引き伸ばします。

axesの Units プロパティに対するデフォルト値は、親figureの大きさに対して normalized に設定されます。これは、figureウィンドウの形状によって位置を決定する長方形の形状が決まることを意味します。ウィンドウのサイズを変更すると、MATLABはそれに適合するように位置を決定する長方形の形状を変更します。

ビューは、スクリーン上でのプロットボックスの2次元投影です。

図からわかる通り、figureウィンドウに適合するように軸の形状を変えることによって、グラフの縦横比を変更することができます。MATLABはstretch-to-fillを適用して、軸が位置を決定する長方形全体になるようにします。その過程において、形状が歪むことがあります。一般に、これは数値データのグラフに対しては望ましいのですが、現実的なオブジェクトの表示には望ましくありません。

例題 - MATLABのデフォルト

MATLABのサーフェスプロットは、2変数の数学的関数を視覚化するのに適しています。たとえば、-2 x 2, -4 y 4 の範囲で計算した関数 のメッシュプロットを表示するには、つぎのステートメントを使用します。

MATLABのデフォルトプロパティ値は、つぎのように設計されています。


 縦横比プロパティ Stretch-to-Fillの変更