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randn

正規分布の乱数、正規分布の乱数配列

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詳細

関数 randn は、平均が 0 で、分散が 1 の正規分布をする乱数の配列を作ります。

Y = randn(n) は、乱数を要素とする nn列の行列を出力します。n がスカラでない場合は、エラーメッセージが表示されます。

Y = randn(m,n) 、または、Y = randn([m n]) は、乱数を要素とする mn列の行列を出力します。

Y = randn(m,n,p,...) 、または、Y = randn([m n p...]) は、乱数を要素とする配列を作ります。

Y = randn(size(A)) は、乱数を要素とする A と同じサイズの配列を出力します。

randn は、実行する度に異なる値を出力します。

s = randn('state') は、正規分布乱数発生器の現在の状態を含む 2 要素のベクトルを出力します。発生器の状態を変更するためには、つぎの表のようにします。

randn('state',s)
状態を s にリセットします。
randn('state',0)
発生器を初期状態にリセットします。
randn('state',j)
整数 j に対し、発生器をj 番目の状態にリセットします。
randn('state',sum(100*clock))
実行毎に異なる状態にリセットします。

注意

MATLAB 5 は、閉区間 [2-53,1-2-53] 内の浮動小数点数を生成することができる、新しいマルチシードの乱数発生器を使います。理論的には、同じ値を繰り返す前に、 以上の値を生成することができます。MATLAB 4 は、シングルシードの乱数発生器を使っていました。randn('seed',0) randn('seed',j) は、MATLAB 4 の発生器を使います。randn('seed') は、MATLAB 4 の正規分布乱数発生器の現在のシードを出力します。randn('state',j) randn('state',s) は、MATLAB 5 の発生器を使います。

例題

R = randn(3,4) は、つぎの行列となります。

randn の乱数分布のヒストグラムに関しては、histを参照してください。

参考

rand, randperm, sprand, sprandn


 rand randperm