MATLAB Function Reference    
rand

一様分布の乱数、一様分布の乱数配列

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詳細

関数 rand は、区間(0, 1) 内で一様分布する乱数の配列を作ります。

Y = rand(n) は、乱数を要素とする nn列の行列を出力します。n がスカラでない場合は、エラーメッセージが表示されます。

Y = rand(m,n) 、または、Y = rand([m n]) は、乱数を要素とする mn列の行列を出力します。

Y = rand(m,n,p,...) 、または、Y = rand([m n p...]) は、乱数を要素とする配列を作ります。

Y = rand(size(A)) は、乱数を要素とする A と同じサイズの配列を出力します。

rand, は、実行するたびに異なる値を出力します。

s = rand('state') は、一様分布乱数発生器の現在の状態を含む、35 要素をもつベクトルを出力します。一様分布乱数発生器の状態を変更するためには、つぎの表のようにします。

rand('state',s)
状態を s にリセットします。
rand('state',0)
発生器を初期状態にリセットします。
rand('state',j)
整数 j に対して、発生器を j 番目の状態にリセットします。
rand('state',sum(100*clock))
実行毎に異なる状態にリセットします。

注意

MATLAB 5 は、閉区間 内のすべての浮動小数点数を生成することができる、新しいマルチシードの乱数発生器を使います。理論的には、同じ値を繰り返す前に、 以上の値を生成することができます。MATLAB 4 は、シングルシードの乱数発生器を使っていました。rand('seed',0 ) rand('seed',j) は、MATLAB 4 の発生器を使います。rand('seed') は、MATLAB 4 の一様乱数発生器の現在のシードを出力します。rand('state',j) rand('state',s) は、MATLAB 5 の発生器を使います。

例題

R = rand(3,4) は、つぎの行列となります。

つぎの条件文により、2 つの事象の間で同じ確率でランダムな選択が行われます。

参考

randn, randperm, sprand, sprandn


 qz randn