MATLAB Function Reference    
profile

M-ファイルコードのデバッグや最適化で、使用できるM-ファイルプロファイラを起動します。

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プロファイラユーティリティは、実行時間を調べながら、M-ファイルのデバッグや最適化を支援します。個々の関数に対して、プロファイラは、実行時間、コール回数、親関数、子関数、コードラインヒット回数、コードライン実行時間に関する情報を記録します。

profile on 前に記録したプロファイラ統計をクリアして、プロファイラを起動します。

profile on -detail level は、前に記録したプロファイラ統計をクリアして、level で指定された関数群について、プロファイラを起動します。

レベルに対する値
収集する情報
mmex
M-関数、M-サブ関数、MEX-関数;mmex は、デフォルト値です。
builtin
eig のような 組み込み関数とmmex
operator
+ のような 組み込み演算子とbuiltin

profile on -history は、前に記録したプロファイルの統計をクリアし、プロファイラを起動し、関数コールを正確に記録します。プロファイラは、10000回の関数コールやイベントを記録することができます。この回数を超えると、プロファイラは、別のプロファイラの統計量を記録し続け、そのため、連続的なコールになりません。

profile off は、プロファイラを停止します。

profile resume 前に記録した統計量を削除しないで、プロファイラを再スタートします。

profile clear は、プロファイラで記録した統計量をクリアします。

profile report は、プロファイラを停止し、Webブラウザ内に、HTML フォーマットで、レポートを表示します。

profile report basename は、プロファイラを停止し、HTML フォーマットでプロファイルレポートを作成し、カレントディレクトリのファイル basename にレポートをセーブし、Web ブラウザの中でレポートを表示します。レポートは複数のファイルから構成されているので、basename に拡張子は与えません。

profile plot は、プロファイラを停止し、非常に時間を費やした関数の時間をバーグラフで、フィギュアウインドウに表示します。

profile status は、カレントのプロファイラステータスを含む構造体を表示します。構造体のフィールドは、つぎのものです。

フィールド

ProfilerStatus
'on'、または、'off'
DetailLevel
'mmex', 'builtin', または 'operator'
HistoryTracking
'on'、または、'off'

stats = profile('info') は、プロファイラを停止し、プロファイラの結果を含む構造体を表示します。この関数を使って、プロファイラで作成されるデータにアクセスできます。構造体のフィールドは、つぎのものです。

FunctionTable
コールされたすべての関数のリストを含む配列
FunctionHistory
関数コール履歴を含む配列
ClockPrecision
プロファイラの時間の測定精度

注意

プロファイル結果に関して、学んだり、その使い方と同様に、プロファイルレポートやそのプロットの例題を見るには、M-ファイルパフォーマンスの改良:プロファイラを参照してください。

例題

例題

  1. Lotka-Volterra predator-prey 人口モデルを計算するコードに対して、プロファイラを実行。

    プロファイラのレポートが、Web ブラウザに表れ、すべてのM-関数、M-サブ関数、MEX-関数、組み込み関数に関する情報を提供します。レポートは、関数コール履歴を含んでいます。

  1. プロファイルプロットを作成。

    フィギュアウインドウに、プロファイルプロットが表れます。

  1. レポートとプロットにより、プロファイラを停止するので、すでに集められた統計量をクリアしないで、演算を再スタートします。

    プロファイラは、つぎの M-ファイルを実行して、統計量の収集を続けます。

参考

profreport


 prod profreport