MATLAB Function Reference    
matlabrc

MATLAB のスタートアップ M-ファイル

詳細

MATLAB はスタートアップ時に、M-ファイル matlabrc.m を自動的に実行し、startup.m も存在している場合に実行します。マルチユーザやネットワークシステムで、matlabrc.m は、システム管理者によって用意されます。matlabrc.m は、startup.m が MATLAB のサーチパス上に存在する場合、startup.m を呼び出します。

個人ユーザとして、ユーザ自身のMATLABディレクトリにスタートアップファイルを作成することができます。このファイルに、物理定数や工学的な変換ファクタ、グラフィックス処理のデフォルトなど、ワークスペース上に事前に定義したい情報を定義することができます。

アルゴリズム

matlabrc は、MATLAB のスタートアップ時のみに呼び出されます。matlabrc.mは、つぎのステートメントを含みます。

これは、startup.m を呼び出します。必要な場合、スタートアップ M-ファイルを作り、加えて、この処理を拡張することができます。

注意

コマンドウインドウプロンプト、または、MATLAB に対するユーザウインドウのショートカットで、ユーザが定義したオプションを使って、MATLAB を起動することもできます。

例題

例題 1 - UNIX 用のデフォルトエディタの設定

UNIX プラットフォームに対して、ユーザの startup.m ファイルの中、または、ユーザの matlabrc.m ファイルをアクセスできる場合に、関数 system_dependent を含ませることもできます。そして、M-ファイルに対する edit を使って、ユーザのデフォルトの UNIX エディタ、たとえば、Emacs を、MATLAB エディタの代わりに使用することができます。MATLAB に含まれているサンプルの matlabrc.m ファイルは、既にこの機能を含んでいますが、コマント化されています(コマントマークを設定しています)。edit を使うとき、ユーザの UNIX エディタを使用したい場合、これらのラインをユーザの startup.m ファイルにコピーして、コメントマークを削除してください。

例題 2- フィギュアウインドウツールバーの切り替え

フィギュア内にツールバーを表示したくない場合、matlabrc.m ファイルの中のつぎのラインからコメントマークを削除するか、ユーザ自身の startup.m ファイルに同様のラインを作成してください。

参考
quit, startup

MATLAB の作業環境のスタートアップオプション


 material matlabroot