MATLAB Function Reference

class

オブジェクトの作成、または、オブジェクトのクラスの出力

表示

str = class(object)
obj = class(s,'class_name')
obj = class(s,'class_name',parent1,parent2...)
obj = class(struct([]),'class_name',parent1,parent2...)

詳細

str = class(object) は、object のクラスを指定する文字列を出力します。

可能なオブジェクトのクラスをつぎの表に示します。最後のものを除いて、すべて MATLAB クラスです。

cell	Cell 配列
char	Characters 配列
double	倍精度の浮動小数点数字配列
int8	8-ビット符号付き整数配列
int16	16-ビット符号付き整数配列
int32	32-ビット符号付き整数配列
sparse	2-次元実数(または、複素数)スパース配列
struct	構造体配列
uint8	8-ビット符号なし整数配列
uint16	16-ビット符号なし整数配列
uint32	32-ビット符号なし整数配列
'matlab_class_name'	ユーザ定義の MATLAB クラス名
'java_class_name'	Java クラス名

obj = class(s,'class_name') は、構造体 s をテンプレートとして使って、クラス 'class_name' のオブジェクトを作成します。このシンタックスは、ディレクトリ @class_name 内の関数　class_name.m のみに有効です('class_name'は、class に渡される文字列と同じです)。

obj = class(s,'class_name',parent1,parent2,...) は、親オブジェクト parent1、parent2等々のメソッド、フィールドを継承した MATLAB クラス 'class_name' のオブジェクトを作成します。構造体s は、オブジェクトに対するテンプレートとして使われます。

obj = class(struct([]),'class_name',parent1,parent2,...) は、親オブジェクト parent1、parent2等々のメソッド、フィールドを継承した MATLAB クラス 'class_name' のオブジェクトを作成します。最初の引数として、構造体を空 struct([]) に設定することにより、継承するフィールドは、親オブジェクトからのもののみで、それ以外のものを継承しないことを保証します。

例題

Java オブジェクトjのクラス名を　 nameStr に出力するには、つぎのようにします。

nameStr = class(j)

クラスpolynomのユーザ定義の MATLAB オブジェクトを作成するには、つぎのようにします。

p = class(p,'polynom')

参考

inferiorto, isa, superiorto

Using MATLAB の "MATLAB クラスとオブジェクト" と "Java クラスとオブジェクト" の章

clabel

clc