Programming with MATLAB    

オブジェクトの優先順位

オブジェクトの優先順位は、ある状況の中で、種々のバージョンの演算子や関数 が存在するときに、どのバージョンを使うかを決めるものです。オブジェクトの 優先順位は、オブジェクトの種々のクラスを含む表現の挙動をコントロールする ものです。たとえば、つぎの表現を考えます。

通常、MATLABは、オブジェクトが同じ優先順位をもつと仮定し、最も左側に位置するものから呼び込みます。しかし、つぎのように二つの例外があります。

たとえば、"例題:Polynomクラス"の節の中で、polynomクラスは、多項式同志の加算が可能になるplusメソッドを定義します。polynomオブジェクトpを与えると、

つぎの表現

は、polynomのplus メソッドを呼びます(まず、doubleの1をpolynomオブジェクトに変換し、それを pに加えます)。ユーザ定義のpolynomクラスは、MATLABのdoubleクラスよりも優先順位が上です。


  ポートフォリオsubsrefメソッド ユーザ定義クラスの優先順位の設定