外部インタフェース/API    

MEX-ファイルの使用法

MEX-ファイルは、CまたはFortranソースコードから生成されるサブルーチンです。これは、M-ファイルや組み込み関数のように動作します。M-ファイルがプラットフォームに依存しない拡張子.mを持つのに対し、MEX-ファイルはプラットフォーム毎に固有の拡張子を持ちます。つぎの表は、MEX-ファイルに対するプラットフォーム固有の拡張子の一覧です。

表 1-1: MEX-ファイルの拡張子  
プラットフォーム
MEX-ファイルの拡張子
Alpha
mexaxp
HP, version 10.20
mexhp7
HP, version 11.x
mexhpux
IBM RS/6000
mexrs6
Linux
mexglx
SGI, SGI64
mexsg
Solaris
mexsol
Windows
dll

MEX-ファイルは、M-ファンクションを呼び出すのと同様に呼び出すことができます。たとえば、ディスク上のMATLAB datafun ディレクトリのconv2.mexというMEX-ファイルは、行列の2次元のコンボリューションを行います。conv2.mは、ヘルプテキストのドキュメントのみを含みます。MATLAB内部から関数conv2を呼んだ場合、インタプリタはMATLABサーチパス上のディレクトリのリストを検索します。最初に検索される表の対応するファイル名の拡張子または.mをもつconv2というファイルを各ディレクトリで探します。見つかったら、ファイルをロードして実行します。MEX-ファイルは、同じディレクトリに似た名前のファイルが存在するとき、M-ファイルを優先します。しかし、ヘルプテキストのドキュメントは、.mファイルから読み込まれます。


 MATLABからのCおよびFortranの呼び出し 接頭語mxとmexの区別