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ファイルのオープン

テキスト、または、バイナリファイルの読み書きを行う前に、fopen コマンドで、それらのファイルを開く必要があります。

Permission文字列を指定する

permission 文字列は、ユーザがファイルに対して、どのようなアクセスを要求するかを指定する文字列です。permission 文字列が、取り得る値は、以下のとおりです。

出力されたファイル識別子(fid)の使用

ファイルのオープンが成功すると、fopen は、ファイル識別子(fid)と云われる非負の整数を出力します。開いたファイルを他のI/O関数でアクセスする場合、引数にこの値を設定します。たとえば、つぎのfopenステートメントは、penny.dat という名前のデータファイルを読み取り専用でオープンします。

fopenがうまく実行されない、たとえば、オープンしようとしたファイルが、存在しない場合、fopenは、つぎの操作を行ないます。

ファイルをオープンする度に、ファイル識別子をテストすることをお勧めします。たとえば、つぎのコードは、読み込み可能なファイルの名前をユーザが入力するまでループを繰り返します。

ここで、nofile.mat が存在せず、goodfile.mat が存在すると仮定します。ある特定のシステム上で、つぎの結果が表れます。

テンポラリファイル、テンポラリディレクトリのオープン

tempdirtempname コマンドは、ユーザのシステム上にテンポラリデータを格納する際に使用します。

関数
目的
tempdir
テンポラリディレクトリ名の取得
tempname
テンポラリファイル名の取得

ユーザは、テンポラリファイルを作成することができます。システムの中には、再起動する度にテンポラリファイルを削除してしまうものもあります。再起動する度に、テンポラリとしてファイルを設定することは、単に、ファイルをバックアップしない、という意味です。

tempdir と名付けられた関数は、ユーザのシステム上で、テンポラリファイルを格納するために設計されたフォルダ、または、ディレクトリの名前を出力します。たとえば、UNIXシステム上で tempdir を実行すると、/tmp ディレクトリを出力します。

MATLABには、テンポラリディレクトリに格納されたファイル名を出力する関数tempname も用意されています。出力されるファイル名は、テンポラリデータに対して、適切に設定されます。たとえば、テンポラリファイルの中に、あるデータを格納したい場合、つぎのコマンドを先ず使用します。


 低水準ファイルI/O関数の使用 バイナリデータの読み込み