Development Environment    

MATLAB HDF サポートの概要

NCSA は、HDFライブラリに含まれるルーチンを1つのコレクション、Application Programming Interfaces(APIs) としてまとめあげてきました。各 APIは、特別なタイプのデータを取り扱います。たとえば、HDF Scientific Data(SD) API は、数値データの多次元配列を対象として機能します。表 6-9 サポートされているHDFアプリケーションプログラミングインタフェース(APIs)は、MATLABがサポートしているHDF APIsがアルファベット順にまとめたものです。なお、この表にはユーティリティ関数からなるMATLAB固有のAPIも記載されています。

これら標準のHDF APIsに加え、MATLABは、HDF-EOS拡張フォーマットもサポートしています。HDF-EOSは、数値データ、ポイントデータ、swathデータの多次元配列を保存、制御、抽出する機能を有しています。詳細については、HDF-EOSマニュアルを参照してください。

表 6-9: サポートされているHDFアプリケーションプログラミングインタフェース(APIs)

Application Programming Interface
頭文字
詳細
Annotations
AN

ファイルに含まれるHDFファイル、または、データ構造体の保存、管理、抽出を行います。

General Raster Images
DF24
DFR8

ラスタイメージ、ラスタイメージの次元、パレットの記憶、制御、抽出を行います。また、連結されていないパレットの操作を行うこともできます。
注意: HDFラスタイメージフォーマットには、MATLAB高水準関数imreadimwrite を使用してください。

HDF Utilities
H, HDHE

HDFファイルのオープンとクローズ、そして、エラー処理を行う関数を提供します。

MATLAB HDF Utilities
ML

MATLAB環境で、HDFファイルを取り扱う際に便利なユーティリティ関数を提供します。

Scientific Data
SD
文字データ、数値データの多次元配列を、次元、属性と共に保存、制御、抽出します。
V Groups
V
他のHDFデータオブジェクト(ラスタイメージ、または、Vデータ)のグループを作成、抽出します。
V Data
VS
VF
VH

テーブルにレコードとして保存された多変量データの保存、制御、抽出を行います。

 HDF データの取り扱い MATLAB HDF 関数呼び出し方法