Development Environment    

M-ファイルをライン毎に実行

デバッグモードでは、M-ファイルをライン単位で実行し、変数値を調べたい位置で停止することができます。

これは、エディタ/デバッガのデバッグ(Debug)メニューの中のステップボタン、または、ステップアイテムを使用するか、等価な機能をもつ関数を使用します。

ツールバーボタン
デバッグメニューアイテム
詳細
等価な関数

Continue
M-ファイルの最後、または、他のブレークポイントに出会うかのいずれかになるまで、M-ファイルの実行を続けます。ファイルがまだ実行されていない場合、メニューアイテムは、Continue ではなく、Run、または、Save and Run が表示されます。
dbcont
なし
Go Until Cursor
カーソルが位置するラインまで、M-ファイルの実行を続けます。コンテキストメニューからも選択できます。
なし

Step
M-ファイルのカレントラインを実行します。
dbstep

Step In
M-ファイルのカレントラインを実行し、実行したラインで他の関数が呼び出されていれば、その関数に割り込みます。
dbstep in

Step Out
割り込みをした後、呼び出した関数、または、サブ関数の残りの部分を実行し、その関数の実行から抜けて、実行を停止します。
dbstep out

割り込みを行なう   例題では、collatzplotは、ライン10で実行を停止します。このとき、割り込みボタン、または、コマンドウィンドウで dbstep in とタイプすると、ライン10で呼び出されるファイルcollatz に割り込みを行い、M-ファイル相互で移動しながら実行することが可能となります。この操作では、ファイルcollatzのライン9に割り込みを行います。

この時、collatzplot が、ライン10で、実行停止状態にあることを示す印が、矢印に変化し、MATLABの制御が、メインプログラムではなく、メインプログラムから呼び出された関数(例題では、collatz)に移っていることを表示します。

呼び出された関数においても、ユーザは、メイン関数同様の操作(ブレークポイントの設定、実行、ライン単位での実行、変数値の調査)を実行することができます。

割り込み状態から抜ける   例題では、collatzのステップ9でプログラムの実行は停止します。問題の解は、n = 1については正しいので、n = 2になるまで変数の値を調べる必要がないので、プログラムの実行を継続します。collatz の実行を最も速く終了する方法は、割り込んだ関数の実行から抜ける操作を行うことです。この操作により、collatzの残りのラインを実行し、元のプログラムであるcollatzplotのライン11に復帰します。割り込んだ関数を抜けるには、ステップアウトボタンを使用するか、コマンドウィンドウで、dbstep outとタイプしてください。


 M-ファイルの実行 変数の値のチェック