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コマンドラインのエディット
コマンドウィンドウ上でのエディットにかける時間を節約したい、そんなニーズに答えるために、つぎの機能が用意されています。
クリップボード機能: コマンドウィンドウ上で作業している時に、EditメニューのCut、Copy、Paste、Undo、Redo 機能を使用することが出来ます。これらの機能の一部は、コマンドウィンドウのコンテクストメニューからも使用することが出来ます。
最近タイプしたラインを再び呼び出す: 最近タイプした関数を再び呼び出すには矢印キーを、エディットするにはタブキーを、再び使用するにはコントロールキーをそれぞれ押してください。たとえば、誤ってつぎのように入力したと仮定します。
rho = (1+ sqt(5))/2
この時、sqrtのスペルが間違っているために、MATLABは、つぎのような出力を返してきます。
Undefined function or variable 'sqt'.
このようなケースで、ライン全体を再びタイピングするのではなく、
キーを押してください。これにより、前にタイプしたラインが再び表示されます。その後、
キーを押しカーソルを動かし、間違って落としてしまったrを付け加えてください。なお、再び
キーを使えば前にタイプしたラインを再び呼び出すことができます。
ユーザが入力した関数はバッファに記憶されています。最近使用した関数の最初の数文字を指定するだけでその関数を呼び出すスマートリコール 機能を利用することもできます。たとえば、文字列ploをタイプし、
キーを押すと、最近使用した関数の中から、ploという文字列で始まる名前の関数(たとえば、最近に使用した関数plot)を自動的に選択、再び呼び出します。この機能では、大文字小文字の区別が有効として感知されます。
コマンドウィンドウで使用できる矢印キー、コントロールキーによる全ての操作を下のリストにまとめています。下記のキー操作のほとんどは、Emacsエディタと共通のものになっています。
| キー |
コントロ−ルキー |
操作 |
|
Ctrl+p |
前のラインを呼び出します。前に使用した関数のログについては、コマンド履歴とセッションログの記録を参照してください。 |
|
Ctrl+n |
つぎのラインを呼び出します。 |
![]() |
Ctrl+b |
1キャラクタ分、後ろに移動 |
|
Ctrl+f |
1キャラクタ分、前に移動 |
ctrl+![]() |
Ctrl+r |
右に1ワード分移動 |
ctrl+![]() |
Ctrl+l |
左に1ワード分移動 |
| home |
Ctrl+a |
ラインの最初に移動 |
| end |
Ctrl+e |
ラインの最後に移動 |
| esc |
Ctrl+u |
ラインのクリア |
| del |
Ctrl+d |
カーソルの位置のキャラクタを削除 |
| backspace |
Ctrl+h |
カーソルの前のキャラクタを削除 |
| Ctrl+k |
ラインの最後までを削除 |
タブでステートメントを完成: MATLABには、関数、変数、ファイル名、Handle Graphics のプロパティの名称を入力する場合、最初の数文字を入力し、タブ(Tab) キーを押すだけで完全な名称を入力することができる機能が備わっています。たとえば、変数 costs_march を生成しようとする場合、つぎのようにタイプし、
costs
タブ(Tab) キーを押せば、 省略された部分がMATLABによって自動的に補われ、画面上に、つぎのように表示されます。
costs_march
ここで、Return、または、Enterキーを押せば 上記のステートメントを実行することができます。この例では、MATLABは、costs_march の内容を表示します。
ユーザが、タイプした数文字から始まる名称をもつ関数が1つ以上存在する場合では、タブ(Tab)キーを押すと、その数文字から始まる関数のリストが表示されます。たとえば、つぎのようにタイプし、
cos
タブ(Tab)キーを押します。すると、MATLAB は何も表示せず、cos という文字で始まる名前の関数が複数あることを示唆します。ここで、再び、タブ(Tab)キーを押すと、MATLABは、つぎのように表示します。
cos cosh costfun cos_tr cosint costs_march
このリストには、ユーザが作成した関数 costs_march のみならず、cosで始まる全ての関数が記載されています。
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