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オブジェクトプロパティ

グラフィックスオブジェクトのプロパティは、その外観や挙動の多くの部分を制御します。プロパティには、オブジェクトのタイプ、その親オブジェクトと子オブジェクト、可視性、特定のオブジェクトクラスに固有の情報など、一般的情報が含まれます。

たとえば、任意のFigureオブジェクトから、ウィンドウ内で最後に押したキー、ポインタの位置、最後に選択したメニューのハンドル番号を識別することができます。

MATLABは、グラフィックス情報を階層的に構成し、この情報をプロパティに格納します。たとえば、RootのプロパティにはカレントFigureのハンドル番号とポインタ(カーソル)のカレント位置が含まれます。Figureのプロパティはそれらの下層オブジェクトのリストを維持し、ウィンドウ内部で発生するイベントを追跡します。Axesプロパティは、子オブジェクトがFigureのカラーマップと関数plotで使われるカラーの順序に関する情報が含まれています。

値の変更

任意のプロパティのカレント値を照会し、ほとんどのプロパティ値を設定することができます(いくつかのプロパティは、MATLABによって設定され読み取り専用です)。プロパティ値は、オブジェクトの特定の見本に一意的に適用されます。1つのオブジェクトにある値を設定しても、同じタイプの別のオブジェクトに対する値は変更されません。

デフォルト値

続いて作成するすべてのオブジェクトに影響するデフォルト値を設定することができます。デフォルトとして、あるいはオブジェクトの作成時に、プロパティに対して値を定義しない場合は、MATLABは出荷時に設定されている値を使用します。

各オブジェクト作成関数に対するリファレンスには、そのグラフィックスオブジェクトのクラスに関連したプロパティの完全なリストが提供されています。


  グラフィックオブジェクトのタイプ すべてのオブジェクトに共通なプロパティ