| Graphics | ![]() |
デフォルト値を設定するためには、Default という言葉で文字列を始め、つぎにオブジェクトタイプ、最後にオブジェクトプロパティを続けて作成します。たとえば、カレントFigureのレベルでLineのLineWidthプロパティに対して1.5ポイントのデフォルト値を設定するには、つぎのステートメントを使用します。
set(gcf,'DefaultLineLineWidth',1.5)
文字列DefaultLineLineWidthは、プロパティをLineのプロパティとして識別します。Figureのカラーを設定するには、DefaultFigureColorを使用します。Figureのカラーのデフォルトの設定は、Rootレベルでのみ意味があることに注意してください。
set(0,'DefaultFigureColor','b')
getを使って、任意に定されたオブジェクトレベルでどのようなデフォルト値が現在設定されているかを決定します。たとえば、
get(gcf,'default')
は、カレントFigureに設定されたすべてのデフォルト値を出力します。
プロパティをデフォルトに設定
'default' をプロパティ値として設定すると、プロパティは、それに対して定義されている最初に見つかったデフォルト値に設定されます。たとえば、つぎのステートメントにより、結果は緑のSurfaceのEdgeColorとなります。
set(0,'DefaultSurfaceEdgeColor','k') h = surface(peaks); set(gcf,'DefaultSurfaceEdgeColor','g') set(h,'EdgeColor','default')
SurfaceのEdgeColorに対するデフォルト値は、Figureレベルに存在するので、MATLABはこの値を最初に発見し、Rootに定義されているデフォルトのEdgeColorの代わりにそれを使用します。
デフォルト値の除去
'remove'をプロパティ値として設定すると、ユーザ定義のデフォルト値が除去されます。ステートメント
set(0,'DefaultSurfaceEdgeColor','remove')
は、RootからデフォルトのSurface EdgeColor の定義を除去します。
プロパティをTMWで作成時の値に設定
'factory'をプロパティ値として設定すると、プロパティはTMWで設定した時の値に設定されます(オンラインのMATLAB Function Referenceオブジェクト作成関数の説明では、既定の値をもつプロパティに対する作成時の設定値を示しています)。
たとえば、つぎのステートメントは、定義したデフォルト値に関係なく、Surface h のEdgeColorを黒(その作成時の設定値)に設定します。
set(gcf,'DefaultSurfaceEdgeColor','g') h = surface(peaks); set(h,'EdgeColor','factory')
予約用語の使用
プロパティ値をdefault、remove、または、factoryに設定することは、前節で記述した種々の影響をもたらせます。(たとえば、Text、または、UicontrolのStringプロパティを "Default"という語に設定するように)これらの語のいずれかにプロパティを設定するには、その語の前にバックシュラッシュを設定します。たとえば、つぎのようにします。
h = uicontrol('Style','edit','String','\Default');
| デフォルトのプロパティ値の設定 | 例題 - デフォルトのLinestylesの設定 | ![]() |