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概要
MATLABにカラーの近似を行わせたくない場合には、MinColormap
をカラーマップのサイズと等しい数に設定してください。ただし、アクティブでないウィンドウが誤ったカラーで表示される可能性があることに注意してください。
詳細
大きなカラーマップや多数の固定色を定義すると、問題が生じる可能性があります。必要なカラースロットの数がシステムカラーテーブルで利用できる数を超えると、MATLABは、まずすべての固定色を設定し、それからカラーマップを線形にサブサンプリングして残りのスロットを満たします。
たとえば、オリジナルのカラーマップが128色を含み、しかも64スロットしか利用できない場合、MATLABはカラーを1つおきにカラーテーブルに追加します。MATLABは、オリジナルのカラーマップの各色を、サブサンプリングを施したカラーマップ内でオリジナルのカラーに最も近いカラーに写像します。
カラーマップの最小サイズの設定 - MinColormap
FigureのMinColormap
プロパティは、MATLABがFigureのカラーマップに使用するシステムカラーテーブルの最小スロット数を設定します。これによって、MinColormap
の値までの任意のサイズのカラーマップを使うことができ、MATLABがカラーのサブサンプリングを行わないようにすることができます。
利用可能なスロット数より大きな値を設定すると、MATLABは(カラーの上書きを許可するコンピュータ上の)システムカラーを定義するために使用されるスロットを借用します。この場合、MATLABは、アクティブでないウィンドウのピクセルに割り当てられているスロットのカラーを変更してしまうために、それらは誤ったカラーで表示される可能性があります。
MATLABは、固定色用にカラースロットを必ず割り当てます。したがって、固定色の数を制限すると、カラーマップに割り当てられるカラーの数が最大化されます。固定色の数は、カラーマップを使用しないオブジェクトのカラー(たとえば、Text、Line、Figureのカラー)をすべて同じカラーに設定し、AxesのColorOrder
プロパティをカラー1つのみに(デフォルトは7カラー)設定することによって制限することができます。
![]() | カラーマップのカラーと固定されたカラー | アクティブでないFigureと共有のカラー | ![]() |