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概要
MATLABは、グラフィックスオブジェクトの複雑さと使用しているシステムの利用できるオプションをもとに最良のレンダラーを自動的に選択します。
詳細
レンダラーは、MATLABがFigure内に描画するときに使用する型に、グラフィックスデータを処理するソフトウエアです。MATLABは、つぎの3つのレンダラーをサポートしています。
Painters
Paintersは、Figureがより単純な、かつ小さなグラフィックスのみを含んでいるときに、高速な手法です。
Z-バッファ
バッファリングは、後から前面に向かってすべてのオブジェクトを再描画するのとは反対に、最前面のオブジェクトのみを描画し、背後に隠されているオブジェクトを再描画することにより、各ピクセルをレンダリングする手法を決定するプロセスです。ピクセルデータはバッファに格納され、それから一度にスクリーンにブリットされます。
Z-バッファリングは、一般に複雑なグラフィックスほど高速になりますが、非常に単純なグラフィックスに対しては低速になることがあります。Renderer
プロパティを最も高速の描画が可能になる値(zbuffer
またはpainters
のいずれか)に設定することも、あるいはRendererMode
プロパティをauto
(デフォルト)に設定してMATLABにどの方法を使用するかを決定させることも可能です。
Z-バッファからの印刷 -r
オプションを使って、print
コマンドで作成されるPostScriptファイルの解像度を選択することができます。デフォルトでMATLABは、150dpiの中間解像度でZ-バッファによるFigureを印刷します(Renderer
をpainters
に設定したときのデフォルトは864dpiです)。
Z-バッファによるFigureから作成されるファイルのサイズは、その内容には依存せず、Figureのサイズのみに依存します。ファイルサイズを小さくするには、印刷の前にPaperPosition
プロパティを小さくします(あるいは、PaperPositionMode
をauto
にしてFigureウィンドウのサイズを変更します)。
OpenGL
OpenGLは、多くのコンピュータシステム上で使用可能なものです。一般に、paintersやzbufferよりも高速で、ある場合には、MATLABがシステムのグラフィックスハードウエアを使用でき、それにより、かなりの高速なものになります。詳細については、FigureのRenderer
プロパティを参照してください。
OpenGLの制限 OpenGLは、paintersやzbufferと比べて、2つの制限をもっています。
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