Simulink Release Notes | ![]() ![]() |
ブロックライブラリ
本節では、Simulinkブロックライブラリの機能強化について説明します。
統合されたPulse Generator
本バージョンでは、Discrete Pulse GeneratorブロックとPulse Generatorブロックが統合されています。統合されたブロックは、time-basedとsample-based (discrete)の2つのモードをもちます。Time-basedモードは、シミュレーションステップがパルスのオン/オフ遷移で発生することを保証するために可変ステップソルバが用いられているときに、ステップサイズを変化させます。固定ステップソルバが用いられているとき、モードは、シミュレーションステップが各パルス遷移で発生することを保証する固定ステップサイズを計算します。Pulse Generatorブロックは、sample-basedおよびtime-basedモードでの任意の実数データタイプのパルスを出力します。
Control Flowブロック
Simulink 4.1 は、新規のAction Portブロックのインスタンスを含む条件付きで実行されるサブシステムを接続可能なIfブロックとSwitch Case ブロックを追加しています。Actionサブシステムは、すべてのブロックがIf またはSwitch Caseブロックと同じレートと実行しなければならないこと以外は、enabledサブシステムと同じです。
本バージョンでは、For IteratorブロックとWhile Iteratorブロックも追加さrています。サブシステム内に置いたときには、これらのブロックは、時間ステップでシステム内のすべてのブロックが複数サイクル実行します。For Iteratorサブシステム内のブロックサイクルは、指定した回数実行します。While Iteratorサブシステム内のブロックサイクルは、指定した条件が偽になるまで実行します。ユーザは、無限ループを回避するために、While Iteratorサブシステムの実行を 指定した繰り返し回数に制限することができます。
新規ブロックAssignmentによって、モデルは信号の指定した要素に値を割り当てることができます。
Bus Creator
Simulink 4.1 は、複数のブロックの出力を単一のsignal busに統合するBus Creatorブロックを追加しています。モデルは、busから信号を抽出するために既存のSignal Selectorブロックを利用することができます。ブロックのダイアログボックスによって、bus上の信号に名前を割り当てたり、信号がソースから名前を継承できます。ブロックダイアログの信号名をダブルクリックしたとき、ソースブロックは強調されます。bus creator/bus selectorブロックの利用での実行のオーバヘッドはありません。
Sine Waveブロックの機能強化
Sine Waveブロックは、むバイアスファクタをサポートし、Constantブロックと加算する必要がありません。Sine Waveブロックは、新規のcomputationalモードをもちます。このモード(sample-basedと呼ばれる)は、絶対時間に依存しません。
Flip-Flopブロックの機能強化
Simulink Extras (simulink_extras.mdl
)は、flip-flopブロックを含みます。これらのブロックは、新規のtriggered subsystem latching semanticsを利用します。さらに、S-R Flip-Flopブロックは、物理NOR
ゲートをモデリングします(S=1
, R=1 => Q=0
, Q!=0
, 未定義の状態)。
データタイプサポートの追加
Discrete-Time IntegratorおよびRounding Functionブロックは、single
と共にdouble
値を取り扱います。Transport Delay, Unit Delay, Variable Transport Delay, Memory, Merge, Outportブロックは、固定小数点信号を操作するときに、非ゼロ初期条件を指定することができます。
Simulinkブロックライブラリの再構成
Simulink Block Libraryは、新規のSubsystemsサブライブラリを含みます。新規のライブラリは、Signals & Systemsライブラリにあったサブシステムおよびサブシステム関連ブロックと同様に、多くの新規のコントロールフローブロックを含みます。新規ライブラリ内のサブシステムは、入力端子や出力端子のようなfunctioningサブシステムを作成するために必要な最小ブロックを含みます。
Scopeの機能強化
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