Release 12.1 リリースノート    

プログラミングおよびデータタイプの機能

構文の部分評価

if 構文または while 構文内では、MATLAB は論理式の全部を評価する必要はありません。場合によっては、部分的な評価によって真偽を決定することができ、有効であることが多いようです。これは、しばしば短絡化 と呼ばれます。

例えば、以下の 1 で A ステートメントがゼロに等しい時、Bの値に関わらず、構文は false と評価します。この場合、B を評価する必要はないため、MATLAB は評価を行いません。ステートメント 2 で A はゼロでない場合、B に関わらず構文は true となります。ここでも、MATLAB は構文の後半は評価しません。

このプロパティを使って、前の部分が望んだ状態の場合のみ MATLAB が構文の一部を評価することを可能にします。

新規 MATLAB 文字列検索関数

strfind は、MATLAB の新規文字列配列関数です。 これは、文字列パターンを含むそれよりも長いすべての文字列を検索します。 引数リストの2つの文字列引数の配置では、どの文字列が検索する文字列パターンでどの文字列を検索するかを指定する必要があります。これにより、特にループ内で検索を実行するときに MATLAB関数 findstr と比較して、検索方法を制御できるようになります。

科学データ形式の新規ファイル I/O 関数

Common Data Format (CDF)、Flexible Image Transport System (FITS)、Hierarchical Data Format (HDF) ファイルから情報とデータを取り出すことのできる6つの新規 MATLAB 6.1 関数があります。

関数
目的
cdfinfo
CDF ファイルに関する情報を出力
cdfread
CDF ファイルからのデータの読み込み
fitsinfo
FITS ファイルに関する情報を出力
fitsread
CDF ファイルからデータの読み込み
hdfinfo
HDF または HDF-EOS ファイルに関する情報の出力
hdfread
HDF または HDF-EOS ファイルからのデータの読み込み

新規オーディオ関数

MATLAB 6.1 は、32ビット Windows プラットフォームのみ対応の2つの新規オーディオ関数を含みます。

関数
目的
audioplayer
オーディオデータを再生するためのオーディオオブジェクトの作成
audiorecorder
オーディオデータを記録するためのオーディオオブジェクトの作成

日付変換の変更

関数 datenum および datestr は、datevec で定義される日付ベクトルを、入力引数として受け入れます。たとえば、datestr(clock) は、現行の日付と時間を、27-Apr-2001 15:58:41 などの文字列として出力します。


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