Control System Toolbox Release Notes |
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第 2 章
Control System Toolbox 5.1 Release Notes
新機能
本節では、Control System Toolbox 5.0 (Release 12.0) 以降、Control System Toolbox 5.1 で追加された新機能および強化された機能を紹介します。
Control System Toolbox Version 5.0 から組み込まれた機能に関する情報は、New Featuresを参照してください。
SISOデザインツールの機能強化
SISOデザインツールは、以下の点が機能強化されています。
- セッションの保存/ロード -- SISOデザインツールを終了する前に状態を保存し、後でリストアすることができます。
- グラフィカルな設計制約 -- マウスを使って移動、成形したり、パラメータ値をタイプして指定する新規の設計制約を利用することができます。たとえば、根軌跡に対する設計制約は、減衰比、静定時間、固有振動数、パーセントオーバーシュートを含みます。
- 対話的な開ループNicholsプロット -- 新規のビューを使ってフィードバック補償器のパラメータを、グラフィカルにチューニングすることができます。開ループNicholsプロットは、開ループBode線図および根軌跡と同じ機能をもちます。
- 対話的なプレフィルタ設計ビュー -- プレフィルタ補償器を対話的に作成することができます。対話的グラフィックスと右クリックメニューの両方が利用できます。
- 新規の補償器フォーマット -- 以下の形式で、補償器伝達関数を固有周波数フォーマットで表示することができます。
- ここで、
z1,
z2, ... と
p1,
p2, ..., は、それぞれ零点と極の固有周波数です。
SISOデザインツールの利用方法に関する例題は、Getting Started with the Control System Toolbox のDesigning Compensatorsを参照してください。
アルゴリズムの機能強化
制御アルゴリズムの機能強化は、以下の通りです。
- ナイキストプロットのM-circleグリッド
- SISOシステムの帯域幅を計算する新規関数
bandwidth
- 複素数データをもつLTIモデル -- 複素係数をもつ伝達関数または状態空間モデルを指定することができます。ほとんどのコマンドは、(以下のものを除いて)モデルに適用されます。
- 複素数データをもつLTIモデルに対して利用する新規のLTIメソッド
conj
(TF, ZPK, SSオブジェクトに対して機能)
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