Using Simulink |
 |
AcceleratorモードとNormalモード
一般的に、Simulink Acceleratorは、Simulinkで利用可能なほとんどのブロックについて速度を最適化したコードを作成します。しかし、Acceleratorの基になるテクノロジには、いくつかの必要条件があります。以下に示します。
- ブロックのワーニング -- Acceleratorは、シミュレーション中にブロックによって生成されたワーニングを表示しません。例として、ゼロ割や整数のオーバフローがあります。
- Simulation Parameters Diagnostic ページ -- Simulation Parameters Diagnostics ページのオプションは、Acceleratorの性能に影響を与えます。性能を向上させるには
- Consistency checking を利用不可能にします。
- Disable Optimized block I/O storage をoffに設定します(ボックスのチェックを外します)。
- Stateflow -- Acceleratorは、Stateflowと完全に互換性がありますが、モデルのStateflow部分の性能は改良しません。
- ユーザ作成 S-ファンクション -- Acceleratorは、Target Language Compilerを使ってインライン化 しなければ、S-ファンクションのシミュレーション速度を改良できません。インライン化 は、Real-Time Workshopを管理するTLCファイルの作成過程に関係し、Simulinkアプリケーションプログラムインタフェース(API)の不必要な呼び出しを取り除いたS-FunctionとしてCコード生成します。
S-ファンクションのインライン化の方法に関する情報は、MathWorksウェブサイト、www.mathworks.com
から閲覧が可能なTarget Language Compiler Reference Guide を参照してください。MATLABに付属するドキュメンテーションCDからも利用可能です。
- Simulinkおよびblocksetsが提供するS-ファンクション -- Simulink Acceleratorは、SimulinkおよびBlocksetが提供するすべてのブロックについて互換性がありますが、TLCファイルのインライン化に関連しないM-ファイルまたはC-MEX S-Functionブロックについてシミュレーション速度を改良しません。
| モデル構造の変更の取り扱い | | | 速度の改良を示さないブロック |  |