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アイコンプロパティの制御
マスクされたブロックのアイコンのプロパティは、Drawing commands フィールドの下の選択肢によって制御することができます。
Icon Fram(アイコンフレーム)
アイコンフレームは、ブロックを囲む長方形のことです。Icon frame パラメータを Visible または Invisible に設定することによって、フレームの表示または非表示を選択することができます。デフォルトでは、アイコンフレームを表示します。たとえば、つぎの図はANDゲートブロックに対するフレームの表示/非表示を示しています。
Icon transparency(アイコンの透明性)
アイコンは、アイコンの下にあるものを非表示にするか表示するかを、Opaque または Transparent によって設定することができます。デフォルトは Opaque で、端子ラベルなどのSimulinkが描く情報を覆い隠します。つぎの図は、ANDゲートブロックに対する不透明(opaque)アイコンと透明(transparent)アイコンを示したものです。透明アイコン上のテキストに注意してください。
Icon rotation(アイコンの回転)
ブロックを回転したり反転したりする場合、アイコンを回転するか反転するか、あるいはそのオリジナルの方向に固定させたままにするかを選択することができます。デフォルトではアイコンを回転しません。アイコンの回転はブロックの端子の回転と一致します。つぎの図は、ANDゲートブロックを回転するときに、アイコンの回転について Fixed (固定)と Rotates (回転)を選択した結果を示しています。
Drawing coodinates(描画座標)
このパラメータは、描画コマンドが使用する座標系を制御します。このパラメータは、plot
および text
描画コマンドのみに適用されます。選択肢 Autoscale, Normalized, Pixel の中から選ぶことができます。
X = [0 2 3 4 9]; Y = [4 6 3 5 8];
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ブロックフレームの左下隅は(0,3)で、右上隅は(9,8)です。x 軸の範囲は9 (0から9)で、y 軸の範囲は5 (3から8)です。
X = [.0 .2 .3 .4 .9]; Y = [.4 .6 .3 .5 .8];
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つぎの例は、本章の前半で説明した mx + b
のマスクされたサンプルサブシステムに対して、アイコンを改良する方法を示しています。これらの初期化コマンドは、ブロックの形状に関係なく、描画コマンドが正確なアイコンを生成するためのデータを定義します。
pos = get_param(gcb, 'Position'); width = pos(3) - pos(1); height = pos(4) - pos(2); x = [0, width]; if (m >= 0), y = [0, (m*width)]; end if (m < 0), y = [height, (height + (m*width))]; end
このアイコンを生成する描画コマンドは、plot(x,y)
です。
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