Using Simulink    

ダイナミックシステムのシミュレーション

ダイナミックシステムのシミュレーションは、システムのモデルが提供する情報を使って、システムの状態と出力を時間領域で計算するプロセスを参照します。Simulinkは、システムのモデルをオープンして、モデルエディタの Simulation メニューから Start を選択すると、システムをシミュレートします。

システムのシミュレーションは、モデルの初期化と、モデルの実行の2つのフェーズで発生します。

モデルの初期化フェーズ

初期化フェーズ中に、Simulinkは、

  1. モデルのブロックパラメータ表現を評価し、値を決定します。
  2. 仮想サブシステムが含んでいるモデルによって仮想サブシステムを置き換えることにより、モデルの階層を平坦にします(Atomicサブシステムと仮想サブシステムを参照)。
  3. 実行フェーズ中にアップデートする必要がある順番にブロックを並べ替えます(ブロックのアップデート順の決定を参照)。
  4. モデルによって明示的に指定されていない信号の属性(例、名前、データタイプ、数値タイプ、大きさ)を決定し、各ブロックが、入力に接続されている出力を受け取ることができることをチェックします。

    Simulinkは、属性の伝播と呼ばれるプロセスを使って、指定されていない属性を決定します。このプロセスは、source信号から接続しているブロックの出力への属性の伝播を伴います。

  1. サンプル時間が明示的に指定されていないモデル内のすべてのブロックのサンプル時間を決定します。
  2. 各ブロックの状態と出力のカレント値を格納するためのメモリを割り当て、初期化します。

 サブシステム モデル実行フェーズ