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Simulinkとは?
Simulinkは、ダイナミックシステムのモデル化、シミュレーション、解析を行うためのソフトウェアパッケージです。Simulinkは、連続時間、離散時間または連続時間と離散時間のハイブリッドでモデル化した線形システムおよび非線形システムをサポートします。システムはマルチレート、すなわち異なるレートでサンプリングや更新が行われる種々のパーツから構成されていても構いません。
モデル化のためにSimulinkは、マウスのクリックアンドドラッグ操作を用いて、ブロック線図としてモデルを作成するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供します。このインタフェースを使用すると、紙と鉛筆を用いて描くのと同じように(あるいは、ほとんどのテキストブックに描かれているように)モデルを描画することができます。これは、言語やプログラムで微分方程式や差分方程式を作成する必要があったこれまでのシミュレーションパッケージとは大きく異なります。Simulinkには、出力表示、入力源、線形および非線形成分、結合などの包括的ブロックライブラリが含まれています。また、独自のブロックをカスタマイズしたり、作成したりすることもできます。ユーザ定義ブロックの作成に関する詳細は、Writing S-Functionsガイドをご参照ください。 モデルは階層構造になっているので、トップダウン、およびボトムアップの両方のアプローチでモデルを作成することができます。システムは、まず高いレベルで表示し、つぎにブロックをダブルクリックして下のレベルに移行して、モデルをより詳細に見ることができます。このアプローチによってモデルがどのように構成され、その各パーツがどのように相互作用するかを洞察することができます。 モデルの定義が終わると、積分手法をSimulinkのメニューから選択するか、あるいはMATLABのコマンドウィンドウにコマンドを入力して、モデルのシミュレーションを行うことができます。メニューは、対話型の作業に特に便利ですが、複数のシミュレーションをバッチ型で実行する場合(たとえばモンテカルロシミュレーションを行う場合や、ある範囲の値全体に対してパラメータを動かしたい場合)は、コマンドラインアプローチが非常に有効です。スコープや他の表示ブロックを使うと、シミュレーションの実行中にシミュレーション結果を見ることができます。さらに、パラメータを変更して、"what if (こうしたらどうだろう)"探求のために、即座にその結果を見ることができます。シミュレーション結果は、後処理や視覚化のためにMATLABワークスペースに転送することができます。 モデル解析ツールには、MATLABコマンドラインからアクセスできる線形化ツールと平衡点算出ツールが含まれており、さらにMATLABおよびアプリケーションツールボックス内の多くのツールを併用できます。また、MATLABとSimulinkは統合化されているので、任意の時点のいずれの環境内でも、モデルのシミュレーションや解析、修正を行うことができます。![]() | Getting Started | マニュアルの使用法 | ![]() |