Using Simulink    
Gain

ブロック入力に乗算を実行します。

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Gainブロックは、指定したゲインファクタを入力と乗算して出力を生成します。ゲインは、数値または Gain パラメータフィールドの変数または式として入力することができます。入力とゲインは、スカラ、ベクトル、行列でもかまいません。Multiplication パラメータを使って要素毎の乗算か、または入力とゲインの行列乗算を用いるかを指定します。

Gainブロックアイコンは、ブロックが十分なサイズであれば、Gain パラメータフィールドに入力した値を表示します。ゲインを変数として指定すると、ブロックは変数名を表示します。Gain パラメータ値が長すぎてブロックに表示できない場合は、文字列 -K- が表示されます。

スライダコントロールを使ってシミュレーション中にゲインの変更を行うためには、Slider Gainを参照してください。

サポートされるデータタイプ

Gainブロックのデータタイプに対するサポートは、行列乗算か、または要素毎の乗算を選択したかにより異なります。

行列乗算に対して、入力とゲインは、タイプ single または double の実数値または複素数値でなければなりません。

要素毎の乗算に対しては、Gainブロックは boolean 以外の任意のタイプの実数および複素数のスカラ、ベクトル、行列入力を受け取り、入力と同じデータタイプの信号を出力します。入力ベクトルの要素は、同じタイプでなければなりません。GainブロックのGainパラメータは、任意のデータタイプの実数または複素数値のスカラ、ベクトル、行列でかまいません。Gainブロックは、つぎのタイプの規則に従います。

パラメータとダイアログボックス

Multiplication
入力の乗算に利用するタイプを指定します
Gain
スカラ、ベクトル、行列、変数名または式で表現されるゲイン。デフォルトは 1。設定されていない場合、Gain パラメータのデータタイプは double です。
Saturate on integer overflow
このオプションは、要素毎の乗算に対してのみ利用可能です。選択すると、Gainブロックの出力が整数オーバフローの原因となります。特に、出力データタイプが整数タイプの場合、出力タイプにより表現される最大値かまたは計算された出力に関して、絶対値の意味で小さいほうの値をブロック出力とします。オプションを選択しない場合、Simulinkは、Simulation Parameters ダイアログの Diagnostics ページの Data overflow イベントオプションで設定された挙動を示します(Diagnosticsページを参照)。

特性

直接フィードスルー
あり
サンプル時間
接続されるブロックから継承
スカラ拡張
入力および Gain パラメータについて
状態
0
ベクトル化

ゼロクロッシング
なし


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