| Using Simulink | |
シミュレーションに関する情報の表示
Simulinkデバッガは、ブロックの状態、ブロックの入力と出力、モデルの実行中の情報を表示するコマンドを提供します。
ブロックI/Oの表示
デバッガを使ってデバッガツールバーの適切なボタンを選択することにより、ブロックI/Oを表示することができます。
または、適切なデバッガコマンドを入力することによっても可能です。
| コマンド |
ブロックのI/Oをいつ表示するか |
probe |
即時表示します |
disp |
ブレークポイント毎に表示します |
trace |
ブロックの実行時に表示します |
選択したブロックのI/Oを表示
ブロックのI/Oを表示するには、ブロックを選択し、GUIモードでは 
をクリックするか、コマンドラインモードでは probe コマンドを入力します。
デバッガは、デバッガ出力パネル(GUIモード)またはMATLABコマンドウィンドウに選択したブロックのカレントの入力および出力を表示します。
probe コマンドは、I/Oが表示されないブロックのI/Oを調べる必要があるときに役立ちます。たとえば、ブロック単位でモデルを実行するコマンド step を使用するとします。モデルが段階的に実行される度に、デバッガはカレントブロックの入出力を表示します。probe コマンドを使って、他のブロックのI/Oも調べることができます。同様に、時間ステップ単位で、モデルを段階的に実行させるために、next コマンドを使用したと仮定します。next コマンドは、ブロックI/Oを表示しません。しかし、next コマンドを入力した後でブロックのI/Oを調べる必要がある場合は、probeコマンドを使って行うことができます。
ブロックI/Oをブレークポイントで自動的に表示
disp コマンドは、シミュレーションを停止したときに指定したブロックの入出力を表示します。ブロックインデックスを入力するか、ブロック線図内を選択して、disp コマンド引数として gcb を入力することによって、ブロックを指定することができます。undisp コマンドを使って、表示点のデバッガのリストからブロックを削除することができます。たとえば、block 0:0 を削除するには、モデル線図内でブロックを選択して undisp gcb を入力するか、単に undisp 0:0 を入力します。
disp コマンドは、シミュレーションを段階的に実行するときに特定のブロックや複数のブロックのI/Oをモニタする必要があるときに役立ちます。disp コマンドを使って、モニタしたいブロックを指定することができ、デバッガはその後各ステップにおいてそれらのブロックのI/Oを再表示します。デバッガは、step コマンドを使ってブロック毎にモデルを実行するときには、カレントのブロックのI/Oを常に表示します。そのため、カレントのブロックのI/Oのみを監視することに興味がある場合には、disp コマンドを使う必要がありません。
ブロックI/Oの監視
ブロックを監視するには、ブロックを選択して、デバッガツールバーで
をクリックするか、trace コマンドを入力します。GUIモードでは、ブレークポイントがブロックに存在する場合は、Watch points パネルでブロックに対するwatchチェックボックスをチェックすることによって、監視を設定することができます。コマンドラインモードでは、trace コマンドでブロックインデックスを指定することにより、ブロックを指定することもできます。untrace コマンドを使って、トレースポイントのデバッガのリストからブロックを削除することができます。
デバッガは、ブロックが実行するときに監視されているブロックのI/Oを表示します。ブロックを監視することによって、シミュレーションを停止せずにブロックのI/Oの完全な記録を得ることができます。
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