Using Simulink    

バーチャルブロック

モデルを作成するとき、Simulinkブロックが2つの基本的なカテゴリに分類されることを知っておく必要があります。それは、ノンバーチャルとバーチャルです。ノンバーチャルブロックは、システムのシミュレーションにおいて動的な役割を果たします。ノンバーチャルブロックを加えたり削除したりすると、モデルの振る舞いが変化します。バーチャルブロックはその逆で、シミュレーションにおいては動的な役割は果たしません。単に、視覚的にモデルを構成するのに役立ちます。いくつかのブロックは、ある状況下ではバーチャルで、その他の状況ではノンバーチャルになります。このようなブロックを、条件付きバーチャルブロックと呼びます。つぎの表は、Simulinkのバーチャルブロックと条件付きバーチャルブロックをリストします。

表 4-1: バーチャルブロックと条件付きバーチャルブロック 
ブロック名
ブロックがバーチャルに動作するための条件
Bus Selector
常にバーチャル
Data Store Memory
常にバーチャル
Demux
常にバーチャル
Enable Port
常にバーチャル
From
常にバーチャル
Goto
常にバーチャル
Goto Tag Visibility
常にバーチャル
Ground
常にバーチャル
Inport
条件付き実行サブシステムの中に存在し、かつ、Outportブロックに直接結線されている場合以外は常にバーチャル
Mux
常にバーチャル
Outport
サブシステムブロック(条件付きかそうでないかに関わらず)の中に存在し、かつ、Simulinkウィンドウのルート(トップレベル)に存在しない場合、バーチャル
Selector
常にバーチャル
Subsystem
条件付き実行でない場合、バーチャル
Terminator
常にバーチャル
Test Point
常にバーチャル
Trigger Port
出力端子が表示されていない場合、バーチャル


 ブロックのデータ情報 ウィンドウ間でのブロックのコピーと移動