Using Simulink | ![]() ![]() |
指定したライブラリから選択した特定のブロックにアクセスして実行します。
ライブラリ
詳細
Configurable Subsystemブロックは、指定したブロックライブラリに含まれるあるブロックにアクセスして実行します。Configurable Subsystemダイアログボックスにより、ユーザはどのブロックにアクセスして実行するかを指定し、そのブロックのパラメータの数値を設定することができます。
Configurable Subsystemブロックは、様々な設計図の集合に相当するようなモデル作成を単純化してくれます。たとえば、エンジンを自由に選ぶことができるような自動車のモデル化に着手しようとしていると仮定しましょう。そのような設計図をモデル化するために、ユーザは最初に自動車を作る際に利用可能なエンジンタイプのモデルからなるライブラリを作成します。このとき、エンジンの選択にあたる部分をConfigurable Subsystemブロックで定義することにより、車のモデル上でこのブロックを用いることができます。基本的な自動車のデザインの一部を特に変更したバリエーションをモデル化しようとするならば、ユーザは、エンジンタイプの選択のみを行えば良いわけですが、ここで、Configurable Subsystemブロックのダイアログを活用することができます。
Configurable Subsystemブロックの外観は、現在設定しているブロックに応じて変化します。最初の段階で、Configurable Subsystemブロックは、何も表示していません。この時点では、Configurable Subsystemブロックは、端子をもたず、左記のようなアイコンを表示するだけです。 ユーザがライブラリとブロックを選択した時点で、Configurable Subystemは選択したライブラリの入力端子と出力端子に対応するアイコンと入出力端子を表示します。
Simulinkは、ライブラリ端子をConfigurable Subystemブロック端子に割り当てるとき、つぎのルールに従います。
この写像は、Configurable Subsystemブロックに再度結合させないで、Configurable Subsystemブロックにより表現されるライブラリブロックを変更させることができます。
たとえば、表示されているライブラリが2つのブロックA、Bを含み、ブロックAは a
, b
, c
とラベル付けされている入力端子をもち、d
とラベル付けされている出力端子をもっているとします。一方、ブロックBは a
および b
とラベル付けされている入力端子と、e
とラベル付けされた出力端子をもっているとします。このライブラリに基づくConfigurable Subsystemブロックは、以下の図に示すように、a
, b
, c
とラベル付けられた3つの入力端子をもち、d
および e
とラベル付けられた2つの出力端子をもちます。
この例で、Configurable Subystemブロックの端子aは、どのブロックが選択されていても、選択されたライブラリブロックの端子に接続されます。一方、Configurable Subsystemブロックの端子cは、ライブラリブロックAが選択されている場合にのみ機能します。そうでない場合は、終了します。
サポートされているデータタイプ
Configurable Subsystemブロックは、カレントに表示されているブロックが受け入れ、出力するのと同じタイプの信号を受け入れ、出力します。
パラメータとダイアログボックス
Configurable Subsystemのダイアログボックスでは、Configurable Subsystemブロックが現在ライブラリを表示しているのかどうか、そして、ブロックを表示している場合、どのブロックを表示しているのか、によって変化します。初期状態では、Configurable Subsystemブロックは何も表示していません。そのため、ダイアログボックスには空の Library name パラメータしか表示しません。
Configurable Subsystemブロックに表示させたいライブラリを指定するには、そのライブラリ名を Library name パラメータの値として入力してください。
注意
ユーザは、既存のConfigurable Subsystemブロックによって表示されているライブラリを変更するために、このブロックのダイアログボックスを使うことはできません。しかし、ブロックの Library パラメータを新しいライブラリの名称に設定すれば、ライブラリを変更することが可能となります。この設定を行うには、set_param モデル作成コマンドを用いてください。 |
ユーザが、ライブラリを指定すると、新しいパラメータセットを、Library name パラメータと置き換えます。新規のパラメータは、Block choice フィールド、Open subystems when selected フィールド、Configurable Subsystemが現在表示するブロックのパラメータ(存在すれば)です。つぎの図は、SimulinkのDiscreteブロックライブラリを表示するConfigurable Subystemのダイアログボックスです。
注意 上の図に示されたダイアログボックスに表示されている他のパラメータは、Configurable Subsystemブロックが例として表示しているDiscrete Transfer Functionブロックのパラメータです。 |
特性
Configurable Subsystemブロックは、それがカレントで表示しているブロックが有する特性を示します。
![]() | Complex to Real-Imag | Constant | ![]() |