Signal Processing Toolbox    

波形の生成: 時間ベクトルと正弦波

ツールボックスには、波形を生成するための種々の関数が用意されています。ほとんどの関数では、時間を表わすベクトルを必要とします。たとえば、1000Hzのサンプリング周波数で、データを生成するとします。これに対応する時間ベクトルは、

となります。ここで、MATLABのコロン(:)演算子は、1ミリ秒単位で、0秒から1秒までの時間を表す1001要素の行ベクトルを作成します。転置演算子(')は、行ベクトルを列ベクトルに変換し、セミコロン(;)により、計算のみを行い、結果は表示しません。

tが与えられると、50Hzの正弦波と、その2倍の振幅をもつ120Hzの正弦波からなるサンプル信号yを作成することができます。

ベクトルtから生成される新しい変数yも、1001要素の長さとなります。つぎのステートメントを用いると、正規分布の白色雑音を信号に加え、その結果の最初の50個の点をプロットすることができます。


 信号の表現 よく使われるデータ列: 単位インパルス、
単位ステップ、単位ランプ