Real-Time Workshop User's Guide

Tornadoをターゲットとするリアルタイムアプリケーション

はじめに

この章では、Tornado環境の一部であるVxWorksで実行するリアルタイムプログラムの作成法を説明します。

VxWorksリアルタイムオペレーティングシステムは、Wind River Systems, Incより入手可能です。VxWorksリアルタイムオペレーティングシステムは、UNIXライクな機能を提供しており、完全な開発ツールがバンドルされています。

注意    Tornadoは、VxWorks(高性能リアルタイムオペレーティングシステム)、アプリケーション構築ツール(コンパイラ、リンカ、make、アーカイバユーティリティ)、対話的開発ツール(エディタ、デバッガ、設定ツール、コマンドシェル、ブラウザ)からなる統合された環境です。

この章では、Real-Time Workshopが生成したVxWorksベースのリアルタイムプログラムのランタイムアーキテクチャを説明して、プログラムの実現に関する固有の情報を提供します。トピックスは、つぎのものを含みます。

• デバイスドライバブロックとmakeファイルのテンプレートの設定
• プログラムのビルド
• オブジェクトファイルをVxWorksターゲットへダウンロード
• プログラムをVxWorksターゲットで実行
• モデルのパラメータの変更や、VxWorksターゲットで実行中のプログラムにダウンロードするためのSimulink Externalモードの使用
• VxWorksのオプションとして使用可能なStethoScopeデータの取得と、グラフィカルなモニタリングツールの利用。(リアルタイムプログラム内の)モデル内の任意のブロックの出力へのアクセスや、ホスト上のデータの表示が可能。

バッチシミュレーションとモンテカルロシミュレーション

Tornadoの設定が使用可能であることの確認