Real-Time Workshop User's Guide    

バッチシミュレーションとモンテカルロシミュレーション

rsimターゲットは、パラメータや入力信号が新規のシミュレーションごとに変化するバッチシミュレーション用に利用することを目的としています。新規の出力ファイル名を使うことにより、以前のシミュレーション結果を上書きしないで新規のシミュレーションを実行できます。そのようなバッチシミュレーションの簡単な例は、Microsoft Windows 95またはWindows NTでの利用のために.batファイルを作成することにより実行できます。

つぎの単純なファイル(Windows 95 またはWindows NT)は、任意のテキストエディタで作成され、ファイル名(たとえば、mybatch)をタイプすることによって実行されます。ここで、テキストファイル名は、mybatch.batです。

この場合、バッチシミュレーションは、ファイルrun1.mat, run2.mat等の入力データの4セットを使って実行されます。rsimは、データを -o オプションの後に指定した対応するファイルに保存します。

これらのファイル内のシミュレーション結果を含む変数名は同一です。そのため、MATLABワークスペースのデータの名前を変えずに連続するデータをロードすると、以前のワークスペース変数を新規のデータで書き換えます。書き換えを防ぎたい場合は、つぎのデータセットをロードする前に新規のMATLAB変数に結果をコピーすることが可能です。

bangコマンド(!)を使ってデータを保存し、バッチ実行を行うのと同様に、新規の信号や新規のパラメータ構造体を作成するためにM-ファイルスクリプトを書くことが可能です。

ラピッドシミュレーションターゲットのさらに詳しい考察は、matlabroot/toolbox/rtw/rtwdemosにあるrsimdemo1およびrsimdemo2を調べてくたさい。これらの例題は、モンテカルロシミュレーション用のM-ファイル内でrsimがどのように繰り返し呼び出されるかを説明します。


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