Real-Time Workshop User's Guide | ![]() ![]() |
コンパイラ固有テンプレートMakeファイル
この節では、利用可能なコンパイラ固有テンプレートmakeファイルとそれらに共通に用いるオプションを説明します。
UNIXのテンプレートmakeファイル
ert_unix.tmf
grt_malloc_unix.tmf
grt_unix.tmf
rsim_unix.tmf
rtwsfcn_unix.tmf
UNIXプラットフォームに対するテンプレートmakeファイルは、GNU Make用に設計されています。これらのmakeファイルは、IEEE Std 1003.2-1992 (POSIX) 基準に指定されたガイドラインに従うよう設定されています。
make
コマンド引数によってオプションを与えることができます。
OPTS
-- ユーザ指定オプション、たとえばmake_rtw OPTS="-DMYDEFINE=1"
OPT_OPTS
-- 最適化オプション。デフォルトの最適化オプションは、-O
です。最適化をオフにして、デバッグシンボルを追加するには、make
コマンドで-g
コンパイラスイッチを指定します。たとえばmake_rtw OPT_OPTS="-g"
その他のオプションについては、各テンプレートmakeファイルの先頭のコメントを参照してください。
Visual C/C++に対するテンプレートmakeファイル
Real-Time Workshopは、Visual C/C++用に設計された2種類のテンプレートmakeファイルを提供します。
Real-Time Workshopのビルドプロセスで実行ファイルをビルドするには、target
_vc.tmf
テンプレートmakeファイルのいずれかを使います。
ert_vc.tmf
grt_malloc_vc.tmf
grt_vc.tmf
rsim_vc.tmf
rtwsfcn_vc.tmf
make
コマンド引数によってオプションを与えることができます。
OPTS
-- ユーザ指定オプション、たとえばmake_rtw OPTS="-DMYDEFINE=1"
OPT_OPTS
-- 最適化オプション。デフォルトの最適化オプションは、-Ot
です。最適化をオフにして、デバッグシンボルを追加するには、make
コマンドで-Zd
コンパイラスイッチを指定します。make_rtw OPT_OPTS="-Zd"
その他のオプションについては、各テンプレートmakeファイルの先頭のコメントを参照してください。
実行ファイルをビルドしないでVisual C/C++ project makefile (model
.mak
)を作成するには、以下のtarget
_msvc.tmf
テンプレートmakeファイルのいずれかを使います。
ert_msvc.tmf
grt_malloc_msvc.tmf
grt_msvc.tmf
これらのテンプレートmakefilesは、Visual C/C++にバンドルされているnmake
用に設計されています。
nmake
コマンド引数によって以下のオプションを与えることができます。
OPTS
-- ユーザ指定オプション、たとえばmake_rtw OPTS="
/D MYDEFINE=1"
その他のオプションについては、各テンプレートmakeファイルの先頭のコメントを参照してください。
Watcom C/C++に対するテンプレートmakeファイル
注意 本マニュアルの作成時点には、Watcom C compilerは開発元からは入手できません。Real-Time Workshopは、現時点ではWatcom関連のテンプレートmakefilesの出荷を継続しています。しかし、これは、将来変更される可能性があります。 |
drt_watc.tmf
ert_watc.tmf
grt_malloc_watc.tmf
grt_watc.tmf
rsim_watc.tmf
rtwsfcn_watc.tmf
win_watc.tmf
Real-Time Workshopは、Watcom C/C++を使ってWindows 95, Windows 98, Windows NT用に実行ファイルを作成するためのテンプレートmakefileを提供します。これらのテンプレートmakefilesは、Watcom C/C++にバンドルされているwmake
, 用に設計されています。
make
コマンド引数によってオプションを与えることができます。引用の位置は、本章の他のコンパイラやmakeユーティリティと異なります。
OPTS
-- ユーザ指定オプション、たとえばmake_rtw "OPTS=-DMYDEFINE=1"
OPT_OPTS
-- 最適化オプション。デフォルトの最適化オプションは、-oxat
です。最適化をオフにして、デバッグシンボルを追加するには、make
で-d2
コンパイラスイッチを指定します。たとえばmake_rtw "OPT_OPTS=-d2"
その他のオプションについては、各テンプレートmakeファイルの先頭のコメントを参照してください。
Borland C/C++に対するテンプレートmakefile
ert_bc.tmf
grt_bc.tmf
grt_malloc_bc.tmf
rsim_bc.tmf
rtwsfcn_bc.tmf
Real-Time Workshopは、Borland C/C++を使って、Windows 95, Windows 98, Windows NTで実行ファイルを作成するためのテンプレートmakeファイルを提供します。
make
コマンド引数によって、以下のオプションを与えることができます。
OPTS
-- ユーザ指定オプション。たとえばmake_rtw OPTS="-DMYDEFINE=1"
OPT_OPTS
-- 最適化オプション。デフォルトはnoneです。最適化をオフにして、デバッグシンボルを追加するには、make
コマンドで-v
コンパイラスイッチを指定します。make_rtw OPT_OPTS="-v"
その他のオプションについては、各テンプレートmakeファイルの先頭のコメントを参照してください。
LCCに対するテンプレートmakeファイル
ert_lcc.tmf
grt_lcc.tmf
grt_malloc_lcc.tmf
rsim_lcc.tmf
rtwsfcn_lcc.tmf
Real-Time Workshopは、LCC compiler Version 2.4およびGNU Make (gmake
)を使ってWindows 95, Windows 98, Windows NT用の実行ファイルを作成するためのテンプレートmakeファイルを提供します。
make
コマンド引数によってオプションを与えることができます。
OPTS
-- ユーザ指定オプション。たとえばmake_rtw OPTS="-DMYDEFINE=1"
OPT_OPTS
-- 最適化オプション。デフォルトはnoneです。デバッグを可能にするには、make
コマンドで-g4
を指定します。make_rtw OPT_OPTS="-g4"
その他のオプションについては、各テンプレートmakeファイルの先頭のコメントを参照してください。
![]() | テンプレートMakeファイルとMakeオプション | テンプレートMakeファイルの構造 | ![]() |