Real-Time Workshop User's Guide |
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主な機能
Real-Time Workshopを含むMathWorksのツールセットの一般的な目的は、コストを削減し、市場に出すまでの時間を短縮して、設計プロセスを高速化することです。

伝統的な開発業務は、労働集約型になりがちでした。質の悪いツールにより、再利用可能なコードを生成することが不可能な、特別な目的のためのソフトウェアを増やすことになりがちです。MathWorksのツールセットを利用して、設計にエネルギーを集中して、少ない人数かつ短い時間でより良い結果を得ることができます。
Real-Time Workshopは、MathWorksのその他のツールと共に以下の機能を提供します。
- システム設計から実現への迅速で直接的なパス
- MATLABおよびSimulinkとのシームレスな統合
- シンプルなグラフィカルユーザインタフェース
- オープンで拡張可能なアーキテクチャ
上記の目的に到達するためのReal-Time Workshopの機能を以下に示します。
- Simulink Coder
- 最適化され、カスタマイズ可能なコードを生成します。生成コードには複数のスタイルがあり、組み込み(製品フェーズ)またはラピッドプロトタイピングのように分類することができます。
- 8, 16, 32ビット整数および浮動小数点データタイプを含むすべてのSimulink機能をサポートします。
- Fixed-Point BlocksetおよびReal-Time Workshopを使って、2から128ビットの整数ワードのスケーリングが可能です。コード生成は、組み込みCコンパイラ環境(通常8,16,32ビット)では、
char
, short
, int
, long
に制限されます。
- 生成コードは、プロセッサ固有です。生成コードは、ユーザのモデルを正確に表現します。このコードを実行するためには、別個のランタイムインタフェースが用いられます。例題としてランタイムインタフェースおよび製品のランタイムインタフェースの例を提供しています。
- シングルタスクまたはマルチタスクオペレーティングシステムをサポートします。"bare-board"(オペレーティングシステムを使わない)環境もサポートします。
- Target Language Compiler(TLC)を使って生成コードの広範囲なカスタマイズが可能です。
- S-ファンクションのカスタムコード生成を提供します(ユーザ作成ブロック)。
- Target support
- ラピッドプロトタイピングの対するターンキーソリューションは、設計サイクルを実質的に削減し、設計の反復の高速ターンアラウンドを可能にします。
- バンドルされたラピッドプロトタイピングターゲットの例題が提供されています。
- PCベースのハードウェアに対するアドオンターゲット(Real-Time Windows TargetおよびxPC Target)が、The MathWorksにより提供されます。これらのターゲットを使って、高速で高性能で低コストのハードウェアをラピットプロトタイピングシステムに変えることが可能です。
- 拡張デバイスドライバにより、多くのサードパーティハードウェアおよびツールをサポートします。
- 拡張可能なmakeプロセス
組み込みコンパイラとリンカの統合を簡略化します。
- 手書きの管理コードや補助的なコードとの簡単なリンクを提供します。
- 広範囲なモデルベースのデバッグのサポート
- 外部モードを使って、ターゲットからモデルのグラフィカルな表示要素へデータをアップロードすることにより、生成コードが何を行っているかを調べることが可能です。生成コードを見るために従来のCまたはAdaデバッガを使う必要はありません。
- 外部モードを使って、Simulinkモデルから生成コードを変更することも可能です。モデル内のブロックのパラメータ値を変更するとき、新規の値は、ターゲットで実行している生成コードに渡され、対応するターゲットメモリの位置が更新されます。このタイプのオペレーションを実行するために組み込みコンパイラのデバッガを使う必要はありません。モデルが、デバッガのユーザインタフェースです。
- ラピッドシミュレーション
- Real-Time Workshopは、最適化されたモデル固有の実行ファイルを作成することにより、シミュレーションを高速化する方法を提供します。
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