Real-Time Workshop User's Guide |
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次世代開発ツール
SimulinkやReal-Time Workshopを含むThe Mathworksのツールセットは、組み込みシステムの設計方法を改革しています。Simulinkは、高水準言語(VHLL) -- 次世代プログラミング言語です。動的システムおよび組み込みシステムの設計方法の歴史を簡単に振り返ることにより、高水準設計ツールおよびプロセスへの確かな発展がわかります。
- 設計 -> アナログコンポーネント: マイクロコントローラの登場以前には、設計は紙上で行われ、アナログコンポーネントを使って実現化されていました。
- 設計 -> アセンブリ -> 初期のマイクロコントローラ: マイクロプロセッサ時代の初期には、設計は紙上で行われ、アセンブリコードを書いてマイクロコントローラ上に置くことによって実現されました。非常にローエンドのアプリケーションでは、依然としてアセンブリ言語を利用しますが、Real-Time WorkshopおよびCコンパイラ技術の進歩により、そのような手法は直に陳腐化することでしょう。
- 設計 -> 高水準言語(HLL) -> アセンブリ -> マイクロコントローラ: 効率的なHLLコンパイラの出現により、紙上設計は、Cのような言語での実現が可能になりました。コンパイラによりアセンブリ言語に変換されたHLLコードは、マイクロコントローラに置かれます。高水準言語の初期には、プログラマはコンパイラが生成したコードの精度を検査することがありました。今日では、アセンブリコードの精度が認められています。
- 設計 -> ツールのモデリング -> マニュアルHLLコーディング -> アセンブリ -> マイクロコントローラ: Simulinkのような設計ツールが登場すると、設計者はシステム設計をグラフィカルに表現することが可能になり、精度に対してシミュレーションすることが可能になりました。このプロセスは、かなりの時間を節約し、性能を向上させる一方、設計は依然としてマイクロコントローラに置く前にマニュアルでCコードに変換されていました。この変換プロセスは、時間を浪費しエラーを生じる傾向がありました。
- 設計 -> Simulink -> Real-Time Workshop (自動コード生成) -> アセンブリ -> マイクロコントローラ: Real-Time Workshopの追加により、Simulinkは、高水準言語(VHLL)になりました。Simulinkで行われるモデリングは、言語の基本要素です。Real-Time Workshopは、モデルをCまたはAdaコードを生成するようにコンパイルします。この機械的に生成されたコードは、非常に高速かつ正確に生成されます。設計からコードへのマニュアルの変換プロセスは、現在は除かれ、システム設計において大きな改善をもたらしています。
Simulink Coderは、次世代のグラフィカルブロック線図コンパイラです。Simulink Coderは、標準的なHLLコンパイラ以上の機能をもっています。生成コードは、非常に読みやすく、カスタマイズが可能です。HLLコンパイラと対照的に、通常は生成されたアセンブリコードを読む必要がありません。広範囲なアプリケーションでSimulink Coderを利用して設計プロセスを改良することが可能です。
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