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デバイスドライバブロックの設定
デバイスドライバブロックは、パラメータ設定のためのダイアログボックスをもちます。すべてのSimulinkブロックと同様に、ブロックをダブルクリックするとダイアログボックスが表示されます。デバイスドライバブロックパラメータの中には(Base I/O Addressのように)ハードウェアに固有で、製造時またはインストール時にDIPスイッチによって設定されているものがあります。
アナログ入力(ADC)ブロックパラメータ
Base I/O Address : ボードに割り当てられるI/Oアドレスの空間。ここで指定する値は、ボードの構成と一致しなければなりません。このパラメータは、16進数で、MATLAB文字列としてダイアログボックスに入力しなければなりません(例, '0x300'
)。
- Analog Input Range : この2要素のベクトルは、ADCがサポートする値の範囲を指定します。指定する範囲は、I/Oボードの設定と一致しなければなりません。特に、DAS-1600/1400 Seriesボードは、ユニポーラに対しては
[0 10]
、バイポーラ入力信号には[-10 10]と設定されたスイッチです。
- Hardware Gain : このパラメータは、ADCへの入力以前に入力信号に適用されるプログラム可能なゲインを指定します。特に、DAS-1601/1401 ボードは、プログラム可能な1, 10, 100, 500のゲインをもちます。DAS-1602/1402ボードは、プログラム可能な1, 2, 4, 8のゲインをもちます。観測される入力信号のタイプと範囲に従ってAnalog Input Range とHardware Gainを設定してください。たとえば、プログラム可能ゲインが100のバイポーラのDAS-1601ボードは、[±10v] ÷ 100 = ±0.1vの範囲の入力信号の観測に最も適します。
- Number of Channels : I/Oボードで可能なアナログ入力チャンネル数。DAS-1600/1400 Seriesボードは、ユニポーラモードの構成では、16個のADCチャンネルがあります(微分モードを選択した場合は8個のADCチャンネル)。ADCブロックの出力端子の幅は、可能なチャンネル数と同じです。
- Sample Time (sec) : デバイスドライバは、サンプル時間を指定する必要のある離散ブロックです。生成コード内では、これらのブロックは指定したレートで実行されます。特にADCブロックが実行されるとき、ADCは可能なチャンネルで1回の変換を行い、変換された値はブロック出力ベクトルに書き出されます。
アナログ出力(DAC)ブロックパラメータ
- Base I/O A
ddress : ボードに割り当てられるI/Oアドレス空間の最初の値。ここで指定する値は、ボードの構成と一致しなければなりません。このパラメータは16進数で、MATLAB文字列としてダイアログに入力しなければなりません(例, '0x300')
。
- Analog Output Range : このパラメータは、I/OボードのDACセクションの出力の範囲を指定します。一般的に、ユニポーラの範囲は
[0 10]
ボルトで、バイポーラは[-10 10]
ボルトです。サポートされている他の出力範囲は、DAS-1600のドキュメントを参照してください。
- Initial Output(s) : このパラメータは、スカラまたはN要素のベクトルとして指定できます。ここでNはチャンネル数です。単一のスカラ値を入力する場合、出力には同じスカラが適用されます。指定された初期出力は、関数
mdlInitializeConditions
のDACチャンネルに書き出します。
- Final Output(s) : このパラメータは、指定した最終出力値が関数
mdlTerminate
のDACチャンネルに書き出されること以外は、Initial Output(s)パラメータと同じ方法で指定されます。生成コードがいったん実行を終了すると、コードは実行を終了する前に最終出力値を設定します。
- Number of Channels : 使用可能なDACチャンネル数。DAS-1600 Series I/Oボードは、2つの12ビットDACチャンネルをもちます。DAS-1400 Series I/Oボードは、DACチャンネルをもちません。このブロック入力端子幅は、使用可能なチャンネル数と同じです。
- Sample Time (sec) : DACデバイスドライバは、サンプル時間の指定が必要な離散ブロックです。生成コード内では、これらのブロックは指定したレートで実行されます。特に、DACブロックが実行されるときには、DACは使用可能なDACチャンネルの値を変換して、DAC出力ピンに対応するボルト数を出力します。
ディジタル入力ブロックパラメータ
Base I/O Address : ボードに割り当てられるI/Oアドレス空間の最初の値。ここで指定する値は、ボードの構成と一致しなければなりません。このパラメータは16進数で、MATLAB文字列としてダイアログに入力しなければなりません(例, '0x300'
)。
- Number of Channels : このパラメータは、使用可能な1ビットディジタル入力チャンネル数を指定します。このパラメータは、Simulinkのブロックの出力端子の幅も決定します。特に、DAS-1600/1400 Seriesボードは、ディジタルI/Oに対して4ビット(チャンネル)を提供します。
- Sample Time (sec) : ディジタル入力デバイスドライバは、サンプル時間の指定が必要な離散ブロックです。生成コード内では、これらのブロックは指定したレートで実行されます。特に、ディジタル入力ブロックが実行されるときは、使用可能なディジタル入力チャンネルからブーリアン値を読み込みます。対応する入力値は、ブロック出力ベクトルに書き出されます。
ディジタル出力ブロックパラメータ
- B
ase I/O Address : ボードに割り当てられるI/Oアドレスの空間の最初の値。ここで指定する値は、ボードの構成と一致しなければなりません。このパラメータは16進数で、MATLAB文字列としてダイアログに入力しなければなりません(例, '0x300'
)。
- Low/High Threshold Values : このパラメータは、ブロック入力を0/1ディジタル値に変換するために、閾値
[lo hi]
を指定します。ブロック入力に接続されるブロック線図内の信号は、I/Oボード上の対応するdigital output channel内の0から1への遷移に対しては、高い閾値より高くなります。同様に、1から0への遷移に対しては、入力は閾値より低くなります。
- Initial Output(s) : 対応するディジタル出力チャンネルに書き出される前に、指定した値が低い閾値を基に0または1に変換されること以外は、Analog Outputブロックと同じです。
- Final Output(s) : I/Oボード上の対応するディジタル出力チャンネルに書き出される前に、指定した値が低い閾値を基に0または1に変換されること以外は、Analog Outputブロックと同じです。
- Number of Channels : このパラメータは、使用可能な1ビットディジタルI/Oチャンネル数を指定します。また、ブロックの出力端子の幅も決定します。特に、DAS-1600/1400 Seriesボードは、ディジタルI/Oに対して4ビット(チャンネル)を提供します。
- Sample Time (sec) : ディジタル出力デバイスドライバは、サンプル時間の指定が必要な離散ブロックです。生成コード内では、これらのブロックは指定したレートで実行されます。特に、ディジタル出力ブロックが実行されるときは、対応するブーリアン値がボードのディジタルI/Oチャンネルから出力されます。
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